デビューから70年代の活動
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「アール・キング」の記事における「デビューから70年代の活動」の解説
彼の初レコーディングは1953年。サヴォイ・レーベルからSP盤 "Have you Gone Crazy b/w Begging At Your Mercy"をアール・ジョンソン名義でリリースした。翌年、タレント・スカウト、ジョニー・ヴィンセントの紹介でスペシャルティ・レコードと契約する。このレーベルでは"Mother's Love"などの曲を残している。1955年には、ジョニー・ヴィンセントのレーベル、エイスに移籍。"Those Lonely, Lonely Nights"がR&Bチャートの7位というヒットを記録した。エイスには5年間在籍し、この間ローランド・ストーンやジミー・クラントンなど他のアーティストへも曲を提供した。 1960年、デイヴ・バーソロミューに誘われインペリアルと契約。ここではバーソロミューの他、ボブとジョージのフレンチ兄弟、ジェイムズ・ブッカー、ワーデル・ケゼルグなどのミュージシャンのサポートを受けてレコーディングを重ねた。"Come On"、"Trick Bag"などの代表曲が生まれたのはこの時代である。(前者はジミ・ヘンドリックス、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、アンソン・ファンダーバーグらによってカバーされ広く知られるようになった。また後者もポップ・シンガーのロバート・パーマーを始め多くのカバーがある。 しかし1963年、インペリアルがリバティー・レコードへ売却され、キングの契約も終了する。同年、彼はジョニー・アダムス、ジョー・ジョーンズらとともにデトロイトに赴き、モータウンで計16曲をレコーディングするが、リリースには至らなかった。(1996年になって、3トラックがCD「Motown's Blue Evolution」でリリースされた。) 以後、60年代を通じてキングがレコード契約がないまま過ごすこととなった。この間、彼は主にNOLA、ウォッチなどの地元レーベルでのソングライター、プロデューサーとして活躍した。この頃彼の書いた曲にはプロフェッサー・ロングヘアの"Big Chief"、ウィリー・ティーの"Teasin' You"、リー・ドーシーの"Do-Re-Mi"などがある。 1972年には、彼はアラン・トゥーサン、ミーターズとスタジオに入り、アルバム「Street Parade」をレコーディングした。当初はアトランティックが興味を持っていたものの結局リリースすることはなく、当時は地元のカンス・レーベルからシングルが1枚リリースとなっただけに終わった。アルバムは1982年にイギリスのチャーリーがリリースしてようやく日の目を見た。 1970年代にはあと1枚アルバムを残している。1977年、ソネットからリリースになった「That Good Old New New Orleans Rock 'n Roll」である。あとは、ライブ・アルバム「New Orleans Jazz & Heritage Festival 1976」にも彼の曲が収録されている。
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