デバイス・クラス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 06:28 UTC 版)
「ユニバーサル・シリアル・バス」の記事における「デバイス・クラス」の解説
USBでは、周辺機器の機能によってグループ分けされたデバイス・クラスと呼ばれる仕様群が定義されている。それぞれのクラス仕様(クラス仕様によってはサブクラスの仕様)に従って作成されたデバイスには統一した制御インターフェースが用意され、クラス仕様に準拠した機器類は、クラス・ドライバーと呼ばれる共通のデバイスドライバ・ソフトウェアによって動作させることができるため、同一クラスであれば製品ごとに個別のドライバ・ソフトウェアを作る必要がなくなっている。例えば、多くのUSBメモリはマスストレージ・クラスというクラスに属しており、OS側がマスストレージ・クラス対応のクラス・ドライバを用意していれば、USBメモリがクラス仕様に準拠する限り、新たにドライバをインストールする必要がなく、初めて接続してもすぐに動作する。ただし、実際にはデバイス側の仕様違反、特定ホストの動作に依存したデバイスの実装、仕様上の曖昧さによるぶれなどにより、共通のクラス・ドライバでは動作しない、ドライバ内に不具合回避処理が盛り込まれる、専用ドライバが提供される、という場合もある。 2009年11月現在、USB.orgによって定義されているデバイス・クラスは以下の通りである。 クラスID使用するディスクリプタクラス名用途00h Device (未定義) (デバイス・クラスが未定義であることを示す。この場合、インターフェース・ディスクリプタによって使用するドライバが特定される。) 01h Interface オーディオ スピーカー、マイク、サウンドカード、MIDI機器 02h Both USB communications device class (Communications and CDC Control) イーサネットカード、モデム 03h Interface USB human interface device class(ヒューマンインターフェースデバイス (HID)) キーボード、マウス、ジョイスティック 05h Physical Interface Device (PID) フォースフィードバックジョイスティック 06h イメージ Webカメラ、イメージスキャナ 07h プリンター プリンター、CNC 08h USB mass-storage device class(マスストレージ) USBメモリ、メモリーカードリーダライタ、デジタルオーディオプレーヤー、デジタルスチルカメラ、外部記憶装置 09h Device USB hub USBハブ 0Ah Interface CDC-Data (クラスコード02hのCommunications and CDC Controlと同時に使われる。) 0Bh Smart Card USB ICカードリーダー 0Dh Content security 指紋読み取り機 0Eh USB video device class(ビデオ) Webカメラ 0Fh Personal Healthcare 脈拍計(脈拍計つき時計) DCh Both Diagnostic Device USB コンプライアンステスト用デバイス E0h Interface Wireless Controller Wi-Fiアダプタ、Bluetoothアダプタ EFh Both Miscellaneous Microsoft ActiveSync device FEh Interface アプリケーション定義 IrDAブリッジ、Test & Measurement Class (USBTMC)、USB DFU (Direct Firmware update) FFh Both ベンダー定義 (ベンダー定義のドライバを使用することを示す。)
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