テレビ黎明期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 00:41 UTC 版)
日本のテレビ本放送開始は1953年。1957年春にはNHKでアメリカ制作のホームコメディ『アイ・ラブ・ルーシー』の放送が始まり、日本における連続ホームドラマ誕生のきっかけとなった。 どの作品が日本の最初のシットコム作品であったのか断定することは難しいが、『アイ・ラブ・ルーシー』をお手本にしたと思しきものにフランキー堺の『わが輩ははなばな氏』(1956年 - 1959年)がある。また著名なものに『ダイラケのびっくり捕物帖』(1957年 - 1960年)、『頓馬天狗』(1959年 - 1960年)、『番頭はんと丁稚どん』(1959年 - 1961年)、ラジオ『すかたん社員』のテレビ版『スチャラカ社員』(1961年 - 1967年)、『てなもんや三度笠』(1962年 - 1968年)などが挙げられ、少なくとも1960年ごろまでにはシットコム形式の番組が日本で存在していたことがうかがえる。なお、ラジオドラマを含めるなら『お父さんはお人好し』(1954年 - 1965年)などさらに古い作品も存在する。 この形式の番組は特に関西で人気があったが、全国的にはスタジオ収録のドラマが主流になったことや、関西制作の番組が全国放送されることが少なくなったため、1970年代中期には一般的には廃れてしまった。関西ではこの流れをくむ日曜笑劇場が1975年4月から2013年3月まで放送されていた。 テレビでは廃れる一方で、テレビドラマ『男はつらいよ』(1968年 - 1969年)を初出とする映画シリーズは、渥美清が主演した48作だけで配給収入464億円超・観客動員数7957万人超を記録するなど大成功を収めている。
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