テレビ露出後
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1993年1月30日、この映画はコメディ・セントラルの連続テレビ番組『ミステリー・サイエンス・シアター3000(MST3K)』第4期の最終回で特集された。同番組の設定は、人間の主人公(ジョエル・ホジソン)と仲間のロボット2体が宇宙空間で拘束され、Dr.クレイトン・フォレスター博士とTVフランクという二人組のマッドサイエンティストにつまらない映画を見させられるというものである。同シリーズの他の回と比べても本作の質の悪さは即座に明らかとなった。 ロボット2体は、冒頭が長く続く中、皮肉るためにタイトルを何度も繰り返した。番組司会の中断時、ジョエルとロボット2体は映画の冒頭場面を小馬鹿にして、トーゴを怪物と見なすべきかどうかを議論し、「マスター」と彼の犬の真似をした。司会の途中で、その映画に関心を持たせようにもそれを超えている映画の質の低さに、どちらのロボットもすすり泣いて倒れ込んでしまった。マッドサイエンティスト役の2人も、彼らへの拷問が許容限界を超えてしまったことを認め、映画を上映したことを謝罪する始末だった。 TVフランク役のフランク・コニフは、局から送られてきた映画のチェックと選定を担当しており、最近送られてきた映画テープの束から無作為に『魔の巣』を引いた。彼はその映画を「どこか人道に反する犯罪のようにも思えたが、確信が持てない」と感じつつも、同番組にふさわしい「雰囲気や情動」があると感じた。『魔の巣』の回はMST3Kシリーズの最高傑作の1つだとエンターテインメント・ウィークリー誌やクレイヴ・オンライン (CraveOnline) サイトで評され、それがこの映画をインターネット・ムービー・データベースの利用者投票で最悪の映画の1つと見なされることに繋がったとはいえ、MST3Kは世に埋もれていた映画に光を当てることになった。2008年にサンディエゴで開催されたコミコン・インターナショナルでの質疑応答中、MST3Kの出演者および作家陣に『魔の巣』よりも酷い映画で取り上げなかったものについての質問が寄せられ、多くが『チャイルド・ブライド (Child Bride) 』を挙げた。 『魔の巣』はまた、MST3Kで共に出演したマイク・ネルソン、ケビン・マーフィー、ビル・コルベットによる後継企画『RiffTrax』でも、2012年8月16日の生放送で取り上げられている。これは全米の映画館で同時放送されたライブイベントだった。 MST3Kが『魔の巣』を取り上げた当時、ネルソンとマーフィーは番組出演者の一員だったが、彼らの同僚でRiffTrax看板出演者のコルベットや作家陣はオリジナルの回に関与していなかった。今回の取り上げ方は全て新作ジョークで、オリジナル『魔の巣』の綺麗になった映像を使っており、元のテレビ番組回では不明瞭だった事柄についても彼らはジョークを言うことができた。
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