ツェワング・パルジョールとは? わかりやすく解説

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ツェワング・パルジョール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 06:29 UTC 版)

グリーンブーツ」の記事における「ツェワング・パルジョール」の解説

グリーンブーツは、インド人登山家ツェワング・パルジョールであると広く信じられており、彼は2人同僚とともに1996年登頂試みた日にコフラック社製の緑のブーツを履いていたが、可能性としては彼と同じ登山隊のメンバーであったドルジェ・モルップ (Dorje Morup) だとも考えられる1996年のエベレスト大量遭難では、8人の遭難死者出たが、その中には南東ルート進んだアドベンチャー・コンサルタンツ隊やマウンテン・マッドネス(英語版)隊の5人のほか、北東ルートをとった3人が含まれていた。この3人は、インド・チベット国境警察英語版) (ITBP) が派遣したインド隊の登山家たちであった。この遠征隊を率いていたのは、モヒンダール・シン隊長 (Commandant Mohinder Singh) で、彼は東側からエベレスト登頂した最初インド人であった1996年5月10日、ツェワング・サマニア大尉 (Subedar Tsewang Samanla)、ドルジェ・モルップ上等兵 (Lance Naik Dorje Morup)、ツェワング・パルジョール曹長 (Head Constable Tsewang Paljor) の3人が、山頂目前にして吹雪襲われた。6人の登頂隊のうち3人は撤退したが、サマニア、モルップ、パルジョールは、そのまま登頂目指した。ネパール標準時15:45 ころ、3人は山頂達した無線隊長報告した。彼らは山頂に、タルチョーハタ英語版)、ハーケン捧げ物として残した。ここでリーダーのサマニアは、宗教的儀式のために時間余裕を使うことを決め、他の2人には下山指示したその後無線途絶した直下キャンプでは、隊員たちが、標高8,570メートル (28,117 ft)の第2ステップのやや上方下山する2人ライト目視した。しかし、3人はいずれも、標高8,300メートル (27,231 ft)に設けられていた前進キャンプまで帰還することができなかった。 後に、この遭難めぐって福岡チョモランマ登山隊の日本人登山者たちが、行方不明となったインド隊の隊員たちの救助怠ったではないかとして論争起こった福岡隊は、標高8,300メートル (27,231 ft)に設けた彼らのキャンプを、中国標準時 06:15出発し15:07登頂到達した。その途中で、彼らは他の登山者たちに遭遇していた。彼らは、インド隊に行方不明者出ていることは知らず、皆フードの下にゴーグル酸素マスク着けていたこの登山者たちを、台湾隊メンバーだと思い込んでいた。15:30 から下山始めた福岡隊は、第2ステップの上方で何かわからない物体見えると報告した第1ステップ下方では、ひとりの人間固定ロープにいると無線報告したその後福岡隊の一員だった重川英介は、近く立っていた正体不明の男性に声をかけて挨拶した。この時点で、福岡隊が持っていた酸素は、第6キャンプに引き返す分しか残ってなかった。 16:00至り福岡隊は、隊に参加していたインド人のひとりから、3人が行不明になっていることを知らされた。福岡隊は、救助への参加申し出たが、断られた。天候の悪化で、更に1日待った後、福岡隊は5月13日第二次登頂隊を送り出した。彼らは、第1ステップ付近複数遺体見かけたが、そのまま山頂目指した。 その後様々な誤解重なり福岡隊の行動について厳し非難なされたが、後には誤解解けたロイターは、福岡隊は行方不明者の捜索協力すると言っておきながら登頂進んだ、とインド隊が非難した報じた福岡隊は、登頂途中で死にかけている登山者見捨てたり救援求め拒むようなことはしていないと、報道否定し、この主張インド・チベット国境警察にも受け入れられた。インド山岳連盟 (the Indian Mountaineering Federation) の役員であるコーリ大尉 (Captain Kohli) は、5月10日時点福岡隊はインド人会った報告していたとして一旦は福岡隊を非難したが、後にそれを撤回した

※この「ツェワング・パルジョール」の解説は、「グリーンブーツ」の解説の一部です。
「ツェワング・パルジョール」を含む「グリーンブーツ」の記事については、「グリーンブーツ」の概要を参照ください。

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