ドルジェ・モルップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 06:29 UTC 版)
「グリーンブーツ」の記事における「ドルジェ・モルップ」の解説
グリーンブーツは、ツェワング・パルジョール曹長の遺体であるというのが一般的な認識であるが、1997年に『Himalayan Journal』へ発表された「The Indian Ascent of Qomolungma by the North Ridge」(北稜からのインド隊のチョモランマ下山)という、遠征隊の副隊長だった P・M・ダス (P.M.Das) による記事は、遺体がドルジェ・モルップ上等兵のものである可能性を示唆している。ダスによれば、19:30にライトを点けて下山しているところを目視された2人の登山者がいたが、程なくして見えなくなったという。翌日、インド隊の第二次登頂隊のリーダーが無線でベース・キャンプに連絡し、彼らが第1ステップと第2ステップの間をゆっくりと動いているモルップに出会ったと報告した。ダスの記すところでは、モルップは「凍傷にかかった手に手袋をすることを拒み」、「アンカー・ポイントの安全カラビナを外すのにも手間取っている様子であった」という。ダスによれば、福岡隊は、彼が次のロープに取り付く手助けをしたという。 福岡隊は、ツェワング・サマニアの遺体を第2ステップの上方で発見した。登頂後の帰路、彼らはモルップがまだゆっくりと進んでいるのを見つけた。モルップは、11日の午後に落命したのものと考えられている。ダスは、パルジョールの遺体はまったく見つかっていないと述べている。 インド隊の第二次登頂隊も、頂上からの帰路にサマニアとモルップの遺体に遭遇していた。ダスの記すところでは、モルップは、「下山ルートの近く、第6キャンプ近傍の大きな岩のシェルターの下に横たわっている」といい、着衣やリュックサックも傍に残されているという。
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