ダグラス家との結合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/02 16:49 UTC 版)
「ダグラス=ランゲンシュタイン家」の記事における「ダグラス家との結合」の解説
カタリーナが1850年に死ぬと、その遺産は2人の子供に分配された。1872年には伯爵ルートヴィヒが死去。彼は生涯独身を通したため子孫が無く、ランゲンシュタイン家の男系が途絶えたので、妹ルイーゼが伯爵家の全財産の相続者となった。ルイーゼは1848年スウェーデン人貴族のカール・イスラエル・ヴィルヘルム・ダグラス伯爵(1824年 - 1898年)に嫁いだ。ダグラスの家族はスコットランドのダグラス氏族(英語版)に起源を持ち、17世紀スウェーデン陸軍の元帥ロバート・ダグラスを直接の先祖としていた。伯爵夫妻の子供たちの幾人かは、スウェーデンやドイツで枢要な政治的地位を占めた。ルイーゼの嫡孫ロベルト・ダグラス(1880年 - 1955年)は、1906年正式にランゲンシュタイン城を住まいと定め、バーデン大公国におけるダグラス=ランゲンシュタイン伯爵家を創設した。彼の家族はまた、2010年までゴンデルスハイム城をも所有し続けていた。 ルイーゼとその子孫は貴重な古書を収集しており、その2118巻程からなる蔵書コレクションは「ダグラス文庫(Bibliothek Douglas)」と呼ばれた。蔵書は元々ボーデン湖畔アルマンスドルフ(ドイツ語版)のヒンターハウゼン城(Schloss Hinterhausen)、通称ヴィラ・ダグラス(Villa Douglas)に収蔵されていたが、1970年代末から1980年代初めにかけてフライブルク・イム・ブライスガウ郊外のエブネート城(ドイツ語版)に移されている。 ダグラス=ランゲンシュタイン家の著名な成員は次の通り。ルイーゼの子である第1世代では、ドイツ帝国議会議員を務めた長男ヴィルヘルム・ダグラス(1849年 - 1908年)、スウェーデンの外務大臣・宮内長官を歴任した次男ルードヴィグ・ダグラス(1849年 - 1916年)。第2世代では、ルードヴィグの次男アーキボルド・ダグラス(1883年 - 1960年)がスウェーデン陸軍参謀総長を務めている。第4世代では、実業家のグスタフ・ダグラス(1938年生)はスウェーデンの長座番付で第12位の富豪である。その義理の従妹にあたるヴァルブルガ・ハプスブルク・ダグラス(1958年生)は、オットー・フォン・ハプスブルクの娘であり、スウェーデン国会議員・国際汎ヨーロッパ連合副会長の職を経験した政治家である。 ダグラス=ランゲンシュタイン家の家督は、ルードヴィグの長男ロベルト・ダグラス(1880年 - 1955年)、その長男ヴィルヘルム・ダグラス(1907年 - 1987年)、その長男アクセル・ダグラス(1943年生)と受け継がれてきた。なお、アクセルの従兄の1人パトリック・ダグラス(1938年生)は養子縁組を通じて男爵ライシャッハ家(ドイツ語版)の家長となっている。
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