タワンティンスウユの繁栄と滅亡とは? わかりやすく解説

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タワンティン・スウユの繁栄と滅亡(1438年-1533年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 07:09 UTC 版)

ペルーの歴史」の記事における「タワンティン・スウユの繁栄と滅亡(1438年-1533年)」の解説

詳細は「インカ帝国」を参照 15世紀になりクスコ周辺南部山岳地帯が、1438年即位したケチュア族の王パチャクテクによって軍事的に統一されると、以降征服戦争繰り広げて急速に勢力拡大してきた、ケチュア族によるタワンティン・スウユインカ帝国)によってペルー、及び周辺アンデス地域統合された。続くトゥパク・インカ・ユパンキの代になると、チムー王国1476年頃に征服されて、その支配体制組み込まれた。続くワイナ・カパック征服によりアンデス北部にも進出しアンデス北部最大の都市だったキト征服することになる。またワイナ・カパックマプーチェ族戦ってチリの現サンティアゴ・デ・チレ周辺までと、アルゼンチン北西部征服しユパンキの代から続いていた征服事業完成させ、コジャ・スウユ(ケチュア語族: Colla Suyo、「南州」)の領域拡大させると共にインカ帝国最大版図築いたインカ帝国クスコ首都とし、現ボリビアアイマラ族諸王国や、チリ北部から中部まで、キトはじめとするエクアドル全域、現アルゼンチン北西部征服し、その威勢は現コロンビア南部にまで轟いていた。インカ帝国幾つかの点で非常に古代エジプト諸王国に似ており、クスコサパ・インカ中心にして1200万人越え人間自活できるシステム整えられていた。インカ帝国それまでアンデス文明集大成であり、文字を持たなかった文明であったものの、キープ呼ばれた縄によって数の管理がなされ、巨石建築には非常に高度な技術用いられていた。 帝国16世紀初め頃まで栄えていたが、1492年ジェノヴァ人の航海者クリストーバル・コロンアメリカ大陸到達しパナマ地峡1501年スペイン人のロドリーゴ・デ・バスティーダスによって征服されると、パナマ地峡から南にもたらされヨーロッパ疫病帝国内でも流行しワイナ・カパックがこの疫病によって病死した。その後帝位継承などの重大な問題巡ってキト派のアタワルパと、クスコ派のワスカル二人皇子の間で激し内戦繰り広げられた。 内戦アタワルパ勝利終わったが、内戦疲弊最中に、パナマ市から南米大陸太平洋側南下して遠征してきたフランシスコ・ピサロ率いスペイン人が、コスタ北部の旧チムー王国領域上陸したピサロ偵察後、すぐにスペイン戻って国王カルロス1世に自らをペルー総督任命させ、インカ帝国侵略することを決めた1531年1月に180人の征服者達がパナマ出帆したイタリア戦争少数部隊戦闘経験積んでいた征服者達は1532年11月16日カハマルカ戦いで第13代皇帝アタワルパ捕らえ莫大な身代金取った後に絞首刑にした。スペイン人1533年11月15日クスコ征服しアンデス支配していた帝国としてのインカ帝国崩壊したピサロ1534年スペイン式の都市としてクスコ市とリマ市を建設すると、以降このコスタ都市が、それまで繁栄していたクスコに代わってペルー中心となった征服以後南北アメリカ大陸住民は、スペイン人によってインディオ当時スペイン語で「インド人」の意)と呼ばれるようになった

※この「タワンティン・スウユの繁栄と滅亡(1438年-1533年)」の解説は、「ペルーの歴史」の解説の一部です。
「タワンティン・スウユの繁栄と滅亡(1438年-1533年)」を含む「ペルーの歴史」の記事については、「ペルーの歴史」の概要を参照ください。

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