ソナタ ロ短調とは? わかりやすく解説

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スカルラッティ, ドメニコ:ソナタ ロ短調

英語表記/番号出版情報
スカルラッティ, ドメニコ:ソナタ ロ短調Sonata K.27 L.449

作品解説

執筆者: 丸山 瑶子

ソナタ K1. - K.30について
 スカルラッティ鍵盤のためのソナタのうち、概ね推定される作曲年代基づいて番号付けされたカークパトリック番号K. 1から30まではEssercizi per Gravicembaloとして出版され騎士階級下賜され返礼として、ポルトガル王ジョアン5世献呈された。(なおこの曲集は一般的にチェンバロのための練習曲集訳され、またスカルラッティ鍵盤楽器のための作品は主にチェンバロ用と推定されているが、研究の現状では、チェンバロ以外の鍵盤楽器が完全に想定外であるかははっきりしていない。)これは生前唯一作曲家自身出版した曲集で、その序文作曲家自身による真正な文書資料としての価値を持つ。
 序文では、曲集が演奏技法修練目的としていることが示唆され、彼が音楽教師として仕えたマリア・バルバラの日々練習用という実用的な目的書かれたと推測できる作曲年代に関しては、Esserciziはかなり前に書かれソナタ推敲したものとして、多く研究者早期作曲年代主張しているが、結論未だに出ていない。
 全30曲の配列発展的学習を可能とするもので、後の作品になるほど長く難しくなるよう並べられている。形式2部形式基本とする。また作品冒頭両手の短い模倣となるのはスカルラッティソナタ典型的で、多く場合模倣となるのは作品残り部分の主要素材と見たところ関連が薄いと思われる音形である。
 なお序文には曲集全体音楽的内容触れた言葉もあるが、その解釈については、序文謙遜建前入りやすい文章であることも手伝って繰り返し議論されている。

K. 27 Allegro

 ポリフォニックな4小節楽節が終わると同時に書法一変し分散和音ゼクエンツとなる。ゼクエンツポリフォニック楽節による転調挟み若干音形を変えて繰返される今度転調後の平行調ドミナント連続してからトニック音階下行する。第23小節からはヘミオラゼクエンツで、その後カデンツが続く。後半部作品冒頭引用によって属調転調し、前半部のゼクエンツと4小節推移を介して前半11小節からのゼクエンツ主調回帰する


ソナタロ短調

英語表記/番号出版情報
スカルラッティ, ドメニコ:ソナタ ロ短調Sonata  K.87 L.33
スカルラッティ, ドメニコ:ソナタ ロ短調Sonata  K.173 L.447
スカルラッティ, ドメニコ:ソナタ ロ短調Sonata  K.197 L.147
スカルラッティ, ドメニコ:ソナタ ロ短調Sonata  K.227 L.347
スカルラッティ, ドメニコ:ソナタ ロ短調Sonata  K.293 L.S.44
スカルラッティ, ドメニコ:ソナタ ロ短調Sonata  K.376 L.34
スカルラッティ, ドメニコ:ソナタ ロ短調Sonata  K.377 L.263
スカルラッティ, ドメニコ:ソナタ ロ短調Sonata  K.408 L.346
スカルラッティ, ドメニコ:ソナタ ロ短調Sonata  K.409 L.150
スカルラッティ, ドメニコ:ソナタ ロ短調Sonata  K.497 L.146
スカルラッティ, ドメニコ:ソナタ ロ短調Sonata  K.498 L.350

「ソナタ ロ短調」の例文・使い方・用例・文例

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