セッテイとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > セッテイの意味・解説 

せっ‐てい【設定】

読み方:せってい

[名](スル)

ある物事条件をつくり定めること。「討論の場を—する」「舞台江戸時代に—する」

法律で、新たに権利発生させること。「抵当権を—する」


せっ‐てい【雪堤】

読み方:せってい

斜面すべり落ちるを防ぐために、鉄道線路沿って固めたブロック石垣のように積み重ねて築く堤。


薛悌Xue Ti

セッテイ

(?~?)
魏尚書令・関内侯

字は孝威。東郡の人《陳矯伝》。

もともと身分の低い家柄であったが《梁習伝》、兗州曹操仕えて従事抜擢された。曹操徐州出征したとき呂布兗州入り諸城彼に呼応したが、薛悌は程昱協力して鄄城・范・東阿の三県を守り抜いた程昱伝》。その功績買われたのであろうか、薛悌は二十二歳で泰山太守栄転する《陳矯伝》。

身分が低いながら二十二歳の若さ太守任命されたのには、もともと東郡太守であった曹操兗州牧を自称するにあたり郡内から登用し子飼い官吏によって州内制圧した考えがあったと思われる。ちょうど泰山太守応劭曹操の父曹嵩見殺しにして出奔し間もないであった

郡民高堂隆督郵任命したが、あるとき論争に際して督軍従事が薛悌の実名呼び捨てにしたので、高堂隆が「臣下目前主君の名を呼ぶなら討果さずにいられぬ!」と剣に手をかけた。薛悌は驚いて立ち上がり彼を制止した高堂隆伝》。

また広陵郡の功曹陳矯使者任務受けた際、その道中で泰山立ち寄った。薛悌は陳矯非凡さ見抜き官位の差も気にせず親友として付き合った。そこで冗談言った。「郡の役人二千石太守)と交わり隣国君主陪臣屈服する。それもまた結構なことじゃないか!」《陳矯伝》

曹操冀州平定すると、薛悌を王国とともに左右長史任じた陳矯伝》。のちに中領軍になったが、二人はともに忠節さと職務への熟練によって当時役人たちの模範であった陳矯伝》。

護軍として張遼楽進李典らの軍勢千人目付役務め合肥駐屯した。曹操張魯征討当たって薛悌に命令書を納めた箱を残しておいた。建安二十年二一五)、孫権軍来襲したので箱を開けると「張・出撃し、楽は護軍守れと書いてあった。張遼当惑する諸将一喝し、李典とともに孫権軍戦って敗走させた《張遼李典伝》。また陳矯後任として魏郡太守になった陳矯伝》。

薛悌が中領軍、魏郡太守任命され時期ははっきり記録されていない前任者陳矯魏郡西部都尉経て魏郡太守になったとあるが、西部都尉創設されたのは建安十八年のことなので、陳矯太守就任それ以降である。そして曹操東征したとき丞相長史移り、軍が帰還する魏郡太守復したが、二十三年七月二度目漢中征討従軍したときは西曹属であったという。薛悌の太守就任曹操東征以後ということになるが、東征十九年と二十一年の二回行われた。薛悌が合肥着任したのは張遼らと同じく初回東征曹操随行したものと推測され、また合肥去ったのも二十二年三月に曹操二度目東征から撤退する同時であった可能性高くその間、彼は魏郡太守務めることができないとすれば薛悌の太守就任二十二年三月から二十三年七月にかけてのことではないだろうか。一方、中領軍の任官時期については手がかり少なく、よく分からない建安十四年に中領軍であった史渙亡くなり、同二十四年五月から十月にかけて曹休補任されている。なお十八五月時点曹洪が中護軍韓浩が中領軍であったというが、これはおそらく曹洪都護将軍韓浩が中護軍誤りだろう。

薛悌は儒者の道を実践し任地では簡明さを心がけた。文帝曹丕即位したのち「薛悌はまだらな官吏王思・郤嘉は純粋な官吏である。それぞれ関内侯爵位授ける」との詔勅下った梁習伝》。明帝曹叡景初元年二三七)五月陳矯に代わって尚書令昇進した陳矯伝》。

ここでいう「まだら」とは、王思らが厳格な法の適用によって不正を取り除いたのに対し儒教的寛容さによって清濁併せ呑んだという意味らしい。

参照王国 / 王思 / 楽進 / 郤嘉 / 高堂隆 / 曹叡 / 曹操 / 曹丕 / 孫権 / 張遼 / 張魯 / 陳矯 / 程昱 / 李典 / 呂布 / 兗州 / 合肥侯国 / 冀州 / 魏郡 / 鄄城県 / 広陵郡 / 徐州 / 泰山郡 / 東阿県 / 東郡 / 范県 / 関内侯 / 功曹従事 / 護軍 / 従事 / 尚書令 / 太守 / 中領軍 / 長史 / 督軍従事 / 督郵 / 牧 / 二千石



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「セッテイ」の関連用語

セッテイのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



セッテイのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
むじん書院むじん書院
Copyright (C) 2025 mujin. All Rights Reserved.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS