スーパーリーグの公式発表
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「プロリーグ構想 (バレーボール)」の記事における「スーパーリーグの公式発表」の解説
2017年5月31日、Vリーグ機構は2018-19シーズンをめどに「スーパーリーグ」を正式発足させることを発表した。体としては完全なプロ化ではなく、企業主体の現行のVプレミア・チャレンジリーグを発展させる「S1」「S2」「S3」(S3は当面男子のみ)の3部リーグ構成を計画しており、試合の運営・主管権利を現在のVリーグ機構から各参加クラブが保有し、将来的に完全ホームアンドアウェーを採用すること、企業チームだけでなく、地域のクラブチームなど将来のプロ化を念頭に置くチームにも門戸を開放し、事実上相乗りできる形式をとった。 現在のVリーグはホームタウンマッチと呼ばれる、各クラブそれぞれの本拠地の自治体で開催する試合が少なく、多くは都道府県のバレーボール協会を通した売り興行である。スーパーリーグは試合の運営権を各クラブが保有することによって、ホームゲームの開催日や各種演出などを各クラブが行えるようにするなどしている。現在のプレミアリーグの参加クラブは男女とも8ずつであるが、これを、男子は10クラブ、女子は12クラブに広げるとともに、女子は2ブロック(東西2地区制が有力)のカンファレンス制に分けて、グループステージを交流戦を含めて開催する予定となっている。外国人枠については、アジアバレーボール連盟枠の導入も含めて検討する。 またJリーグのJリーグクラブライセンス制度やBリーグのBリーグクラブライセンスを参考としたスーパーリーグライセンス制度を導入し、S1の場合は3000人以上、S2は1500人以上、S3は750人以上それぞれ収容のホームコート(体育館)を保有すること、S1の場合は男子は3回戦総当たり27試合、女子は同一グループ間で3回戦総当たり15試合+交流戦1回戦総当たり6試合の21試合をレギュラーシーズンとして行い、その後レギュラーシーズン上位チーム(男子6、女子8)による2次リーグ「ファイナル6or8」→2次リーグ成績上位3チームによる3次リーグ「ファイナル3」→上位2チームによる優勝決定戦「ファイナル」(現行プレミアリーグではファイナル3はトーナメント方式となっているが、これをファイナル3を総当たりにして、その上位2チームが優勝決定戦を行う)という流れで優勝を決定する。 S1とS2の間での入れ替えは現行方式と同じく自動昇降格とはせず、S1の下位チームとS2の上位チーム(ただしS1ライセンス保有を義務付ける)を対象とした入れ替え戦を行う。 また男子のみで実施する予定のS2とS3の間では当面原則的には入れ替え戦を行わず、現行の地域リーグと、その全国大会に相当する全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会と同じように、地域密着型の運営でバレーボールの底辺拡大に努め、一定の条件を満たした場合にS2以上へ昇格できる権利(ライセンス取得権利)を与えるとする方式が検討されている。 また将来的にはS1の試合体裁を 2020年東京五輪開催以後、男子もチーム数を12(またはそれ以上)に増やし、収容人員を3500人以上に拡大する。 ホームゲームの試合数も10-12試合程度に増やし、チーム数の拡大に伴い、2ブロックによるカンファレンス制を採用する。 長期的な目標(2028年ごろ)として、参加チームを可能な限り各地区から1チームを保有、年間ホームゲームを30試合以上に増やし、完全なホームアンドアウェーに移行する といったビジョンを掲げている。
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