スタジアム建設計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 13:37 UTC 版)
「鈴鹿青少年の森」の記事における「スタジアム建設計画」の解説
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)加盟を目指すサッカークラブの鈴鹿ポイントゲッターズは2020年10月28日、Jリーグ開催基準を充足したスタジアムを鈴鹿青少年の森の園内にクラブ主導で建設する計画を明らかにし、三重県知事(当時)の鈴木英敬に協力を申し入れ、鈴鹿市長の末松則子も支援に応じる意向を明らかにした。建設のスキームとしては、鈴鹿市が県から全体の1割にあたる約5万平方メートルの施設管理の許可を得た上で、クラブが敷地内に観客5千人収容のスタジアムとクラブハウス、洪水調整池の機能を備えた多目的グランドを整備するというもので、当初は2021年9月の着工を目指していた。 しかし、スタジアムの建設は公園の自然環境を破壊する恐れが高いとして、市民有志らが中心となって「鈴鹿青少年の森を愛する会」を結成し、サッカー場の建設に反対するための署名運動や、「人間の鎖」を作る抗議集会などを行ない、2021年12月には署名を鈴鹿市に提出して三重県知事の一見勝之との面談を三重県に申し入れた。 2022年1月25日、鈴鹿ポイントゲッターズは、具体的な建設計画を明らかにした上で、同年2月に工事に着手、2023年3月の供用開始を目指すことを明らかにした。プロジェクト名は「すずか三重丸(さんじゅうまる)パーク」で、シンボル広場のエリアにスタンド付きの天然芝1面のメイングラウンドと人工芝1面のサブグラウンドを整備する計画としている。天然芝グラウンドは、当初はJ3ライセンス基準に合致する5,000人程度収容のもので建設(メインスタンドのみ座席、その他芝生席)でオープンさせたのち、クラブの成長に合わせて将来的にJ1ライセンス基準の15000人収容規模まで段階を追って拡大させる方針。 一方、「鈴鹿青少年の森を愛する会」は2022年1月28日に、県による市へのサッカー場建設許可と公園使用料の免除が、実態は管理などを担う民間企業への公園使用料免除であり違法であるとして、三重県監査委員に住民監査請求を行った上で、県に許可の撤回を求める申し入れ書と署名を提出した他、2月2日には鈴鹿市に即時中止を求める申し入れ書を提出し、鈴鹿ポイントゲッターズの運営会社であるアンリミテッドにも面談を申し入れた。そして2月8日に同会の共同代表ら6人が代表取締役社長の吉田雅一ら関係者4人に着工の延期を申し入れた上で財政計画などの6項目について質問し、同社では後日書面で回答を行う事を明らかにしていたが、2月14日に同会は三重県と三重県知事の一見勝之、それに前知事の鈴木英敬を相手取り、スタジアムの設置許可の取り消しを求める住民訴訟を津地裁に提訴した。
※この「スタジアム建設計画」の解説は、「鈴鹿青少年の森」の解説の一部です。
「スタジアム建設計画」を含む「鈴鹿青少年の森」の記事については、「鈴鹿青少年の森」の概要を参照ください。
- スタジアム建設計画のページへのリンク