スクリャービン演奏で知られるピアニスト
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「アレクサンドル・スクリャービン」の記事における「スクリャービン演奏で知られるピアニスト」の解説
ウラディーミル・ホロヴィッツ ホロヴィッツは、特にラフマニノフとの関係も有名であるが、スクリャービンとも関係がある。ホロヴィッツがピアノを始めたばかりの頃、スクリャービンの前で演奏させてもらえる機会があったという。その時、スクリャービンはその場では将来必ずしも成功するとは語らずも、このピアニストの才能を見抜き、ホロヴィッツの母親に、早く本格的なピアノの教育をするように助言したと言う。そのような「繋がり」もあってか、ホロヴィッツは、スクリャービン音楽が反倫理的であると否定的に解された時代にあっても、自分のレパートリーに必ずスクリャービンの作品を入れていた。 ウラディーミル・ソフロニツキー スクリャービンの娘婿である。旧ソ連時代、旧ソ連内では、ホロヴィッツを上回る評価を得て、リヒテルなどに「あなたは神です」と呼ばれたという。彼を崇拝する信者も多数いた。西側諸国でも「伝説のピアニスト」と位置づけられていた。『伝説のスクリャービン・リサイタル』などのCDが存在する。コントラストの強烈な演奏。 ウラディーミル・アシュケナージ ラフマニノフ演奏で有名なアシュケナージであるが、モスクワ音楽院時代は、スクリャービンの音楽にも熱中していたという。スクリャービンの「ピアノソナタ全集」、指揮者として「交響曲全集」を録音している。解釈はオーソドックス。 ジョン・オグドン EMIからスクリャービンの「ピアノソナタ全集」を発表している。自身が作曲家だったこともあり理知的で見通しの良い演奏。特に複雑な後期作品の名解釈で知られる。 ロベルト・シドン(英語版) 1941年ブラジル生まれのピアニスト。ドイツ・グラモフォンレーベルから自身の補筆による『ピアノソナタ 変ホ短調』を含む初の完全「ピアノソナタ全集」を発表した(1968~71年録音)。熱狂的なダイナミックレンジなどが個性的で、名演の一つとされる。 マルク=アンドレ・アムラン 類稀なテクニックで知られる。スクリャービンの「ピアノソナタ全集」を1996年にイギリスのハイペリオン・レコードから出しており、評判も高い。ただし、ロシア楽派直伝の解釈ではなく、彼もそれを認めている。 ルース・ラレード 女性による初の「ピアノソナタ全集」の録音に成功。また、ボールドウィンを使用した唯一の録音である。 マイケル・ポンティ ヴォックス社はポンティを指名し「スクリャービン全集」の録音を完成させ、これが世界初の「ピアノ曲全集」となった。この録音は強行軍で行ったため、演奏は勢いでまとめてしまったものもあるが、全体としては安定しており、正統的で丁寧な演奏となっている(しかし、ヴォックス社の録音状態は酷いものとなってしまっており、「アップライトピアノで演奏されている」という話が生まれるほどであった)。 ホーカン・アウストボ 1948年生まれのノルウェーのピアニスト。スタイリッシュで丁寧、なおかつ独特な煌めきを湛えた演奏。スクリャービンの「色光ピアノ(クラヴィエ・ア・リュミエール)」を実現させるプロジェクトを組織し、監督している。 マリア・レットベリ ラトヴィア共和国に生まれ、サンクトペテルブルク音楽院で学んだスウェーデン国籍のピアニスト。ポンティに続く「スクリャービン全集」(2004年)を完成させた。録音、演奏の質ともに評価が高い。
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