ジプシーローズとは? わかりやすく解説

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ジプシーローズ【ジプシーローズ】(草花類)

※登録写真はありません 登録番号 第10338号
登録年月日 2002年 6月 20日
農林水産植物の種類 デンドロビウム
登録品種の名称及びその読み ジプシーローズ
 よみ:ジプシーローズ
品種登録の有効期限 20 年
育成者権の消滅  
品種登録者の名称 南治男
品種登録者の住所 大阪府阪南市和泉鳥取852番地
登録品種の育成をした者の氏名 南治男
登録品種の植物体の特性の概要
この品種は、「スノーフレーク オトメ」に「ピンクドール エレガンス」を交配して育成されたものであり、花はセパル及びペタルピンク白の地色に鮮赤紫色のぼかしが入りリップ淡緑黄の地色に鮮赤味紫色の爪斑が入る中型種である。型の大きさは中、草姿は立型である。ぎ球茎正面の形は狭長方形横断面の形は扁円形、高さは3550長径は21~30mmである。全体の形は線状長楕円形先端の形は不等凹形横断面の形はほぼ平、長さ91120mm、幅は41~50mm、表面の色はやや淡緑葉数は11~15である。優先着花部位Ⅴ型花序総状、1花茎花数は2、太さ5.1~6.0mm、長さは10以下である。花の咲き方は抱え・平咲き、横径は4160mm、縦径は4160mmドーサル・セパル正面の形は楕円形先端の形は切形、反転方向内反転、ラテラル・セパル正面の形は広卵形先端の形は切形、反転方向内反転、ペタル正面の形は正方形先端の形は切形、反転方向は平である。リップ正面形の複雑性は単純型、下部の形は、単純型の正面の形はⅥ型先端の形はⅤ型である。花色セパル及びペタル地色ピンク白(JHS カラーチャート9201)で鮮赤紫(同9207)のぼかしが入る、リップ地色淡緑黄(同2702)で鮮赤味紫(同8906)の爪斑が入る。花の香りは無、開花期は冬である。「スノーフレーク オトメ」と比較して、花の咲き方が抱え・平咲きであること、ペタル正面の形が正方形であること、リップに目が入らないこと等で、「ウェーブ キング サザナミ」と比較して、花の咲き方が抱え・平咲きであること、リップに目が入らないこと等で区別性認められる
登録品種の育成経過概要
この品種は、平成元年育成者温室大阪府阪南市)において、「スノーフレーク オトメ」に「ピンクドール エレガンス」を交配しその実生の中から選抜以後増殖行いながら特性の調査継続し11年にその特性が安定していることを確認して育成完了したのである



ジプシー・ローズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/15 13:55 UTC 版)

「ジプシー・ローズ」(1956年、東京・新宿の酒場「どん底」にて。秋山庄太郎撮影)

ジプシー・ローズ1934年12月18日[1](又は1935年12月18日[2]) - 1967年[1][2]4月20日[2])は、福岡県大牟田市出身のストリッパー[1][2][3][4][5]。本名は志水敏子[1](トシ子[2])。身長162cm、体重58kg[2]

生涯

幼少時より日本舞踊バレエを習い[2]、女優を目指し、長谷川一夫主宰の「ロマンス座」と共に1949年に上京すると[4][5]、進駐軍のキャンプ周りの踊り子を経て、15歳で浅草常盤座[1][2]ローズ・マリーという芸名で[1]デビューした[3]。彼女の資質を見込んだ元俳優の演出家正邦乙彦の演出の下、作家の田中小実昌が「混血かと思っていた」という日本人離れしたエキゾチックな容姿と[4]、厳しい訓練の上で習得した腰を激しく回転させるグラインドという大胆なダンステクニックで人気を博し、昭和20年代後半には「ストリップの女王」と呼ばれた[1][3]

版画家の棟方志功は彼女を「肉体の神である」と讃え[4]、作品アメノウズメノミコトは彼女をモデルとして描かれたという[2]

ジプシーローズは17歳で東劇バーレスクルーム出演、その見事な肉体と芸で永井荷風村松梢風林房雄舟橋聖一といった作家達まで虜にした[4]。彼女の演目は大入りを続けていたものの[4]1954年1月に親会社の松竹の方針で突然打ち切られることになった[3]。しかし人気絶頂であった彼女は日本全国の劇場から誘いを受け、巡業する[3]。巡業後、東京日劇ミュージックホールと2年間の契約をするが[3]、この契約には正邦は含まれておらず彼は別巡業に出ることになり、彼女は信頼を寄せる正邦から離れて踊ることになった[3]

彼女は東京日劇ミュージックホールでも大人気を獲得したものの、そのことで他のダンサー達の反感を買い虐めを受けることになり、加えて彼女のグラインドダンスが扇情的過ぎるということで、当局から禁止されてしまう[3]。得意な売り技を封じられたことによる焦りや、正邦のいない孤独、他ダンサーからの嫌がらせのストレスを紛らわすため、彼女はこの頃から酒に溺れるようになった[3]。正邦が巡業から戻った頃には、既に彼が驚くほど、アルコールが彼女の心身を蝕んでおり、正邦が酒から離そうとしても成功しなかった[3]

酒量は増え続け、それと共に彼女と肉体と踊りと人気とは衰えていき、段々と場末の小屋へと追いやられ、やがては地方の小屋主から「あれはジプシーローズではない」とまで言われる状態になったことから[3]、正邦は1965年に彼女をストリッパーを引退させた[1][3]。妻子を捨てて、ジプシーローズと運命を共にすることを選んだ正邦と、山口県防府市スナックを開店したが[1]、その2年後にアルコール中毒による心臓麻痺で死去した[1][2][3]。享年32[1][2]

その死に際し、彼女のファンであった田中小実昌は「ジプシー・ローズが死んだ」という一文を寄せた[6]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k 【ジプシー ローズ】”. デジタル版 日本人名大辞典+Plus (2009年1月). 2012年8月16日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k 「財界九州」2009年9月号pp226
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 異能異才人物事典
  4. ^ a b c d e f 昭和の尋ね人―アウトサイダー列伝
  5. ^ a b 戦後性風俗大系―わが女神たち
  6. ^ 月刊現代』1967年7月号

参考文献

  • 祖田浩一 編『異能異才人物事典』東京堂出版、1992年6月、pp129-135頁。ISBN 4-490-10313-1 
  • 西日本新聞文化部 編「肉体の神と呼ばれて」『昭和の尋ね人―アウトサイダー列伝』不知火書房、1999年1月、pp86-91頁。 ISBN 4-883-45084-8 
  • 広岡啓一「伝説のジプシー・ローズ」『戦後性風俗大系―わが女神たち』朝日出版社、2000年3月、pp93-100頁。 ISBN 4-255-00017-4 

関連作品

  • 映画『実録ジプシー・ローズ』(1974年日活製作、監督:西村昭五郎、演:ひろみ麻耶)
  • ジプシー・ローズ『裸の自叙伝―ストリップ半生記』久保書店、1966年、ASIN B000JA9GUG
  • 近藤啓太郎『裸の女神―ジプシー・ローズの生涯』文藝春秋、1968年、ASIN B000JA438G
  • 小柳詳助『G線上(ジー・ストリング)のマリア―ジプシー・ローズ・ブルーノート』現代史出版会、1982年、ISBN 4-198-12583-X

関連項目


ジプシーローズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/01 07:52 UTC 版)

「ジプシー・ローズ」の記事における「ジプシーローズ」の解説

1967年4月20日)は、福岡県大牟田市出身ストリッパー本名は志敏子トシ子)。身長162cm、体重58kg。

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「ジプシーローズ」を含む「ジプシー・ローズ」の記事については、「ジプシー・ローズ」の概要を参照ください。

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