シュットクハウゼンとは? わかりやすく解説

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カールハインツ・シュトックハウゼン

(シュットクハウゼン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/10 13:52 UTC 版)

カールハインツ・シュトックハウゼン(Karlheinz Stockhausen、1928年8月22日 - 2007年12月5日)は、ドイツ現代音楽作曲家


注釈

  1. ^ 「光」の7作はそれぞれ1週間の各曜日を冠した作品名からなるが、制作順は必ずしも月曜、火曜、水曜...といった1週間の曜日順で制作されたわけではなく、「光から火曜日から制作が始まり、各曜日がそれぞれバラバラの年代で制作され、最終的に光から水曜日が2003年に完成し、7作全てが完成した[10]。ちなみに光から日曜日も、水曜日が完成した同年の2003年に完成している[11]
  2. ^ 長木誠司によると「1980年代半ばのドイツでのシュトックハウゼンの文献をあさりますと、「現代のワーグナーみたいで非常に誇大妄想的だ」という人はドイツにもいて、それが日本には倍増されて伝わってくるような、さらに言うなら、日本ではそういう妄想の部分が広がるような感じ」だという(『ベルク年報』第13号所収のシンポジウム「シュトックハウゼン再考〜1周忌を前に」より)。
  3. ^ 「シリウス」に関して、近藤譲は「犬の星の垂訓」(『音楽の種子』朝日出版社、1983年所収)と題する文章を執筆し、主に演出面に対し批判を加えている。「歴年」に関しては、委嘱者の木戸敏郎によると、初演後の音楽家批評は「すべて悪評ばかり」で「この作品をトータルセリエリズムの理論で分析し、その是非を論じた解説は皆無」であり、さらに、木戸が少しでもこの作品を擁護する記事を書こうとすると、編集者から削除を要求されたという(『ベルク年報』第13号所収「一九七七年 東京で」を参照)。彼の作品や音楽理論の受容が停滞するようになる長木誠司は「音楽雑誌を引きますと、大体1970年代の前半までは、シュトックハウゼンという名前がたくさん出てくるのですが、その後の10年間はほぼ皆無なのです」と述べている(『ベルク年報』第13号所収のシンポジウム「シュトックハウゼン再考〜1周忌を前に」より)。
  4. ^ 清水穣は、「シュトックハウゼンを追悼する文には毀誉褒貶に一定の型があり、それはよく知らないことを語るとき人が見せる恥ずかしい症候である。そのいちいちを挙げつらう趣味はないが、初期作品を誉めるにせよ連作《光》以降を貶すにせよ批評家の何パーセントが、ヘリコプターや9.11をめぐるゴシップではなく、マルチチャンネルの優れた演奏でシュトックハウゼンの音楽自体を聴き、複数のセリーやフォルメルで柔軟に織り上げられたスコアを見たことがあるのだろう」(『音楽の友』2008年2月号所収「NACH・KLANG―シュトックハウゼン追悼」より)、「60年代までの『理知主義的』作品は評価するが、70年代以降、ことに77年《光》以降の『神秘主義的』で『誇大妄想的』な後期作品を否定するという二分法は、シュトックハウゼンをめぐる鄙びた言説の一つである。追悼文の多くがいまだにこういう二分法に拠っているのを見ると、この国の音楽批評においては時が止まっているかのようで、自ずと『評価』のレベルも知られる」(『Inter communication』64、2008年所収「セリー、フォルメル、メディア」より)と述べている。
  5. ^ 彼のオペラ「光」に登場する悪魔。

出典

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  3. ^ a b 松平 2019, p. 21.
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  17. ^ a b c d 松平 2019, p. 16.
  18. ^ 清水穣「パリのシュトックハウゼン 1952.1.16〜1953.3.27」(『ベルク年報』第13号所収)参照。
  19. ^ シュトックハウゼン 1999, p. 64-80.
  20. ^ 沼野 2021, p. 153.
  21. ^ 松平 2019, p. 15.
  22. ^ 沼野 2021, p. 161.
  23. ^ 『ラルース世界音楽事典』(福武書店、1989年)、「シュティムング」の項目を参照。
  24. ^ 松平 2019, p. 17-18.
  25. ^ 松平 2019, p. 18.
  26. ^ 松平 2019, p. 145-163.
  27. ^ 松平 2019, p. 168-170.
  28. ^ Texte zur Musik Vol.15参照
  29. ^ 松平 2019, p. 66,90,97.
  30. ^ 松平 2019, p. 39-40.
  31. ^ Stockhausen Edition no.80, Version 1998
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  48. ^ 清水穣「NACH・KLANG―シュトックハウゼン追悼」『音楽の友』2008年2月号。
  49. ^ 松平敬「シュトックハウゼン来日公演レポート」
  50. ^ 松平敬「シュトックハウゼン講習会2001レポート」
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