サーンチーの塔とは? わかりやすく解説

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サーンチーの塔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 09:03 UTC 版)

サーンチー」の記事における「サーンチーの塔」の解説

インド古代史の上最初統一国家であるマウリヤ朝最盛期築いたアショーカ王は嵩仏王と呼ばれた紀元前3世紀アショーカ王は84千もの釈迦遺骨(仏舎利)を安置する卒塔婆ストゥーパ)を建立したそのうち8つサーンチー建てられた。現在、3つ残っている。それぞれ第一塔」・「第二塔」・「第三塔」と名前がつけられている。アショーカ王造立したストゥーパは、マウリヤ朝次のシュンガ朝アーンドラ朝になって石材によってみごとに変貌する。第一塔は紀元前3世紀頃の仏塔紀元前後に増拡したもので、もっとも完全な形を保っている。第一塔がサーンチーの塔(サーンチーのとう)である。サーンチーの塔は、ドームのような形をしている。直径は約36.6mで、高さは約16.5mである。もともと釈迦の骨を収めるために盛られた塚だった。その後盛られた土の上煉瓦積み重ねた銀白色と金色のしっくい塗りてっぺんには長方形の台と3段の傘を加えたまた下部分には壇と手すり設けた周囲には二重玉垣)が巡らされ東西南北四方に「トーラナ」と呼ばれる塔門が配置されている。トーラナの高さは約10m。塔門は日本鳥居似ているが、二本方柱三本横梁渡されている。この塔門には仏伝図本生図などが多数彫刻されており、工芸的に大変すぐれたのである方柱の上支え彫刻は塔門によって異なり北門東門それぞれ趣向変えた象、南門獅子西門財宝クベーラ(または豊饒ヤクシャ)である。南門獅子像は二本四頭ずつ丸彫りされていて、サールナートアショーカ王石柱の上獅子像とよく似ている他の塔門のの上浮彫にも多数獅子像や有翼獅子像が見られるストゥーパシャカムニ遺骨安置したのであるから、これらの獅子像は、ストゥーパへの入口守護する役割担っている考えられる王墓守護するスフィンクス王城守護獅子門流れがここにあり、有翼獅子見られることにも、西方からの影響強く感じられる

※この「サーンチーの塔」の解説は、「サーンチー」の解説の一部です。
「サーンチーの塔」を含む「サーンチー」の記事については、「サーンチー」の概要を参照ください。

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