サービス体制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/20 03:57 UTC 版)
サービスの開始時は全列車を日東紅茶が担当した。その後、森永エンゼルの参入時に日東紅茶がNSE車運用列車を担当し、森永エンゼルはSE車運用の列車を担当した。メニューは両社で異なっており、日東紅茶はサンドイッチやクールケーキが名物で、森永は自社の甘味が充実し特にココアが人気だった。乗務体制はLSE車の導入時に、特急増発や車両運用の対応を理由として変更され、車種に関わらず箱根特急を日東紅茶が、それ以外の特急を森永エンゼルが担当した。1982年7月のダイヤ改正から、一部の箱根特急でも森永エンゼルが担当した。 スチュワーデスおよびコンパニオンの業務内容は、始発駅を発車後にメニューと紙おしぼりを配布し、注文をうけた商品を座席へ届けるほかに、駅到着時は乗降扉の開閉を行い、折り返し駅で車内清掃や座席の回転も行っていた。NSE車までの特急車両では扉は全て手動であったために扉数だけ扉扱い要員を要し、1987年時点の日東紅茶が担当するNSE車・LSE車運用列車は、1列車に11名のスチュワーデスが乗務していた。日東紅茶は11両連接車の特急車両を担当していたため、スチュワーデスの乗務体系も比較的単純であったが1列車に22名のスチュワーデスが乗務する列車も存在した。森永エンゼルはNSE車やLSE車以外にも、SE車(5両連接車)やSE車重連(5両連接車×2)などのさまざまな車種を担当し、コンパニオンの乗務人数も細かく設定されていたため乗務体系が複雑であった。 新宿ライオンが担当した特殊急行「納涼ビール電車」は、ビヤ樽が重量物であるために男性係員がカウンターを担当していたが、車内サービスを担当する係員は浴衣姿の女性が担当していた。小田急サービスビューローが担当した特別準急は1 - 2名程度の車内販売員が乗務していた。 小田急レストランシステム・ジェイダイナー東海によるワゴンサービスは、1列車あたり5名から6名のスチュワーデスが乗務した。これはシートサービスが行われるVSE車でも同様の人数である。
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