サウンド・オン・フィルム方式とは? わかりやすく解説

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サウンド・オン・フィルム方式(フォノフィルム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 03:57 UTC 版)

リー・ド・フォレスト」の記事における「サウンド・オン・フィルム方式(フォノフィルム)」の解説

1919年、サウンド・オン・フィルム方式のトーキー特許出願。これはフィンランド発明家 Eric Tigerstedt の方式改良したもので、フォノフィルムと名付けた。フォノフィルムはフィルムの端に明暗のある線で音を記録するもので、可変密度方式呼ばれるものであり、その後主流となった可変領域方式とは異なる。マイクロフォン電気信号変換され音声信号写真のようにフィルム焼き付けるものであり、映画映写時にその線から音を再生する撮影時同時に記録すれば音と映像同期が容易であり、演劇演説ミュージカルなど記録使われた。1922年11月ニューヨークDe Forest Phonofilm Company創業したが、ハリウッド映画スタジオからは無視された。 18本の短編映画をフォノフィルム方式製作し1923年4月15日ニューヨークのリボリ劇場上映した映画館ハリウッド制御にあったため、個別劇場でしか上映できなかった。内容は短いボードヴィル劇であり、ハリウッドスタジオにはほとんどアピールできなかった。1924年にはフライシャー・スタジオがフォノフィルムを使ったアニメーション映画ソング・カー・テューンシリーズを製作、全38作品内19作品この方式が使われ1924年公開の『おお、メイベル』で映像と音が一致し1926年公開の『なつかしケンタッキーの我が家』で音とセリフが完全にシンクロした。Freeman Harrison Owens と Theodore Case と共にフォノフィルムを改良していった。しかし、後に2人ともド・フォレスト仲違いし、Owens とは訴訟発展している。フォックス・フィルムウィリアム・フォックスにフォノフィルムを売り込もうとしたが、仲違いしCaseフォックス移籍して開発したムービートーンというシステム完成しつつあった。1926年9月に Phonofilm Company倒産。その少し前にワーナー・ブラザースヴァイタフォン(サウンド・オン・ディスク方式)の長編映画ドン・ファン』が公開された。 1927年以降ハリウッドではサウンド・オン・フィルム方式(フォックスムービートーンRCARCAフォトフォン英語版))が使われ始めた一方で映画館チェーンオーナー M. B. Schlesingerイギリスでのフォノフィルムの使用権取得し1926年9月から1929年5月までイギリス各地ミュージックホールでフォノフィルム方式短編映画上映した。フォノフィルム方式製作され短編映画200本以上あり、その多くアメリカ議会図書館および英国映画協会収蔵している。

※この「サウンド・オン・フィルム方式(フォノフィルム)」の解説は、「リー・ド・フォレスト」の解説の一部です。
「サウンド・オン・フィルム方式(フォノフィルム)」を含む「リー・ド・フォレスト」の記事については、「リー・ド・フォレスト」の概要を参照ください。

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