サイレントインベージョン
英語:silent invasion
武力を行使するような表だった侵略行為ではなく、献金などを通じて「頭が上がらない」状態にすることで国の実力者を言いなりにし、最終的には実質的な属国・傀儡国家とする、というような他国への干渉の在り方。
サイレントインベージョンは、オーストラリアの大学教授クライブ・ハミルトン(Clive Hamilton)が著書「Silent Invasion: China's Influence in Australia」において、オーストラリアの政権に対する中国共産党の党略を指す語として用られている。
2016年にはターンブル政権がオーストラリア北部ダーウィン(Darwin)の港を中国企業へ99年間という長期にわたり貸与する契約を締結し、米国をはじめとする環太平洋諸国の安全保障の問題が大きく取り沙汰された。
ハミルトンが著書「Silent Invasion」を出版する際には、当初刊行予定だった大手出版社が自粛という形で同著の販売中止を決めている。
サイレント・インベージョン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 14:39 UTC 版)
『サイレント・インベージョン ~オーストラリアにおける中国の影響~』(静かなる侵略、英語: Silent Invasion: China's influence in Australia)は、クライブ・ハミルトンが上梓した2018年の著作で、オーストラリアの政界や市民社会における中国共産党の影響力増大について書かれている。本書では、中華人民共和国政府がオーストラリアにおける自国の諜報網と影響力を拡大するために行っている体系的な企てが詳述されている[1]。著者の主張によると、中国の影響力増大が「オーストラリアの主権の侵食」を引き起こしているとのこと[2]。
- ^ Brophy, David (2018年4月). “David Brophy reviews 'Silent Invasion: China’s Influence in Australia' by Clive Hamilton” (英語). Australian Book Review. 2019年5月30日閲覧。
- ^ a b Welch, Dylan (2018年2月22日). “Chinese agents 'infiltrating church groups to undermine Australia's sovereignty'” (英語). ABC News. 2019年5月30日閲覧。
- ^ “Australian Book on China's 'Silent Invasion' Withdrawn At Last Minute Amid Legal Threats” (英語). Radio Free Asia (2017年11月13日). 2019年5月30日閲覧。
- ^ 無聲的入侵:中國因素在澳洲 | 讀書共和國網路書店 (繁体字中国語)
- ^ 《無聲的入侵》:中共如何在澳洲的大學推行「思想工作」? - The News Lens 關鍵評論網 (繁体字中国語)
- ^ “目に見えぬ侵略 中国のオーストラリア支配計画”. 飛鳥新社 (2020年5月). 2020年5月27日閲覧。
- ^ “中国の静かな侵攻 (중국의 조용한 침공)” (朝鮮語). 世宗書籍 (2021年6月). 2021年8月16日閲覧。
- 1 サイレント・インベージョンとは
- 2 サイレント・インベージョンの概要
- 3 関連項目
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