コンピュータの利用の進展
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 00:36 UTC 版)
「情報サービス」の記事における「コンピュータの利用の進展」の解説
コンピュータをこの分野に応用した初期の例としては、Hans Peter Luhn(en:Hans Peter Luhn)によるSelective Dissemination of Information(SDI)やKWIC(Key Word In Context)というシステムなどがある。特にKWICは(日本では、日本語との相性のためもあって、あまり広まっていないが)網羅性などが良いインデックスシステムとして、コンピュータによる検索ができるようになる以前は大変に重用されたインデックスであった(コンピュータを日常的に利用できるようになった後も、コンピュータによりKWIC式に検索結果を表示できるようなシステムといったものがある)。続いて、コンピュータのネットワーク化も始まった。1964年にバッチシステムでサービスを開始したMEDLINEは、1969年にテレックス経由によるオンライン検索となった(PubMed(2006))。1970年代のマイクロプロセッサの誕生と発展により、1980年前後から普及し始めたパーソナルコンピュータは、1979年開始のCompuServeなどパソコン通信の端末として利用され、一般個人の自宅から(パソコン通信のホストを通してサービスを提供している先進的な図書館があれば)OPACなどが利用できるようになった。日本では、1985年にモデム等の電話回線への接続に、法的に資格が必要でなくなったこともあり(それ以前から先進的なユーザによりBBS等は開設され始めていたが)PC-VANやニフティサーブ等の大手サービスが1980年代後半に開始された。インターネットは、常時接続形態を主とするネットワークとして、米国の大学やコンピュータ関連企業などを中心に1960年代から始まったネットワークであるが、日本でも1980年代に(当初はIPではなくUUCPが主であったが)JUNETや、アマチュア無線のパケット通信を研究していたグループであるPRUG、また通信企業の一部の反主流派などは弾圧を受けながらも、整備に取り掛かったことなどによって始まり、1990年代には個人向けの接続サービスなども始まって広く普及するに至った。また、1991年のGopherと、続いて開発されたWorld Wide Webにより、簡単にネットの情報サービスを利用できるようになっていった。
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