コルベットレーシングとは? わかりやすく解説

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プラット・アンド・ミラー

(コルベットレーシング から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/30 03:29 UTC 版)

シボレー・コルベット C6.R
キャデラック・CTS-V
ポンティアック・GTO.R

プラット・アンド・ミラー工学製造 (Pratt & Miller Engineering and Fabrication) は、1989年にゲイリー・プラット(Gary Pratt)とジム・ミラー(Jim Miller)によって創業された、レーシングカーの製造・保守作業とレーシングチーム活動を中心に事業を展開する会社である。コルベット・レーシングの母体として知られる。

概要

アメリカ合衆国ミシガン州オークランド郡のニュー・ハドソンに本拠を置き、1999年シボレー・コルベット C5-Rの開発の中核を担って以来、ゼネラルモーターズ(GM)の公式レーシングチームのひとつとなっている。今日、プラット・アンド・ミラーは、ウェザーテック・スポーツカー選手権で「 コルベット・レーシング 」のチーム名でシボレー・コルベット C7.Rを、ピレリ・ワールド・チャレンジで「 チーム・キャデラック 」のチーム名でキャデラック・ATS-Vの製造・保守・レース活動を行なっている。更には、ポンティアック・GTO.Rとポンティアック・GXP.Rの製造も行い、後にロレックス・スポーツカー・シリーズに参戦する複数のチームの為にシボレー・カマロ GT/GS.Rの製造も同様に請け負った。

GMとの提携以降、プラット・アンド・ミラーは多くの選手権と著名なレースにおいて勝利を重ねてきた。コルベット・レーシングはル・マン24時間レースで8回のクラス優勝を成し遂げ[1]、2001年のデイトナ24時間レースでは総合優勝し、アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)で8連覇の偉業を挙げた。チーム・キャデラックは、チームのデビューシーズンとなる2005年のスピード・ワールド・チャレンジにおいて優勝し、2006年のロレックス・スポーツカー・シリーズではプラット・アンド・ミラーが製造したポンティアック・GTO.Rの提供を受けたザ・レーサーズ・グループが勝利した。Katech製のGMのレーシング用小ブロックエンジンのLS7.Rは2006年の年間の世界モータースポーツ用エンジンと名付けられた。 Katechが製造したC5-RとLS7.Rのエンジンは、ALMSとル・マン24時間レースのGTS/GT1クラスに出走するコルベットのC5-RとC6.Rのモデルに搭載された。2009年のル・マンの後、コルベット・レーシングはGT2クラスにカテゴリー変更し、自社製のエンジンを開発して挑むことを決めた。コルベット・レーシングは、2012年と2013年のALMSのGTクラスのチームとマニュファクチャラーのタイトルを獲得している。

プラット・アンド・ミラーは、シボレー・コルベット C6.Rのロード・ゴーイング・カー用に改造したバージョンでC6RSと名付けられたモデルを開発した。C6RSは、Katechが開発し製造したLSエンジンを基にした600馬力を誇るエンジンを搭載している。

IMSA GT選手権GTPクラス用に1991年に製造されたプロトタイプレーシングカーであるイントレピッド・RM-1英語版の初期モデルを開発したコンストラクターの中の1社であった。

レースカー

イントルピッド・RM-1 (GTP)
シボレー・コルベット C5-R (GTS/GT1)
ポンティアック・GTO.R (Grand-Am GT)
シボレー・カマロ GT (Grand-Am GT)
キャデラック・CTS-V(ピレリ・ワールド・チャレンジ GT)
シボレー・コルベット C6.R (GT1, GT2)
キャデラック・ATS-V.R GT3(ピレリ・ワールド・チャレンジ GT)
シボレー・コルベット C7.R(IMSA GTLM及びLM GTE)
シボレー・コルベット C8.R(IMSA GTLM及びLM GTE)
シボレー・カマロ GT4.R

主な獲得した選手権のタイトルとレースの優勝

アメリカン・ル・マン・シリーズ: 「2001年 GTS」、「2002年 GTS」、「2003年 GTS」、「2004年 GTS」、「2005年 GT1」、「2006年 GT1」、「2007年 GT1」、「2008年 GT1」、「2012年 GT」、「2013年 GT
ピレリ・ワールド・チャレンジ: 「2012年 GT」、「2013年 GT」
ル・マン24時間レース: 「2001年 GTS」、「2002年 GTS」、「2004年 GTS」、「2005年 GT1」、「2006年 GT1」、「2009年 GT1」、「2011年 LMGTE Pro」、「2015年 LMGTE Pro
デイトナ24時間レース: 「2001年 GT/総合」、「2015年 GTLM」、「2016年 GTLM」
セブリング12時間レース: 「2002年 GTS」、「2003年 GTS」、「2004年 GTS」、「2006年 GT1」、「2007年 GT1」、「2008年 GT1」、「2009年 GT1」、「2013年 GT」、「2015年 GTLM」、「2016年 GTLM」

脚注

  1. ^ Sato, Tokumei (2016年6月16日). “シボレー「コルベットC7.R」、ル・マン24時間耐久レースGTE Proで優勝”. autoblog. AOL Online Japan. 2016年11月20日閲覧。

外部リンク


コルベットレーシング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 03:00 UTC 版)

シボレー・コルベット C5-R」の記事における「コルベットレーシング」の解説

1999年、2台の車が完成したことでコルベット・レーシングは、USRRCのデイトナ24時間レースGT2クラス参戦したロン・フェローズクリス・クナイフェルジョン・ポールJr.コルベットC5-Rは、クラス優勝ポルシェ・911 GT234遅れて総合18位、クラス3位で初戦終えることができた。セブリング12時間レースでは総合23位だった。ライリーアンドスコットアメリカン・ルマン・シリーズ(ALMS)で数ラウンド参戦した。C5-Rは、シアーズポイントとラグナセカワークスダッジ・バイパーGTS-Rに次ぐクラス2位でフィニッシュした。 2000年プラット・アンド・ミラーがコルベットレーシングを引き継ぎデイトナ24時間シーズン開始したジャスティン・ベルフェローズとクナイフェルのコルベットは、バイパーGTS-Rに1分遅れたが、様々なプロトタイプカー上回り総合2位になり、去年結果から大幅に改善した。しかしその後チームは、セブリング12時間でも初のル・マン24時間レースでも、バイパーパフォーマンス匹敵することができなかった。しかしチームALMS戻りテキサスプチ・ル・マンクラス優勝収めた。C5-Rは部分的なレースしか走らなかったが、チームGTSクラスチャンピオンシップで3位獲得した2001年デイトナ24時間シーズン開幕時から速さ見られた。C5-Rはレースプロトタイプカーより耐久力見せ総合優勝収めたレースでは24時間レースコルベットC5-Rの両方で初のドライブとなる、デイル・アーンハートデイル・アーンハート・ジュニアらの車は総合4位でフィニッシュした。プラット・アンド・ミラーは、C5-Rがどこでも勝利できると感じALMSで初のフルシーズン走りプチ・ル・マン勝利を含む6回のクラス優勝し、チームタイトルを獲得した。さらにル・マン24時間では初のクラス優勝果たし総合8位でフィニッシュした。 2002年、コルベットレーシングはルール変更があった為、デイトナ24時間には参戦しなかったが、アメリカンルマンシリーズ参戦継続したコルベットは、セブリング12時間での初のクラス優勝含め10戦中9勝を上げた唯一の未勝利は、新たに参戦したプロドライブフェラーリによってもたらされた。またルマン24時間では2度目クラス優勝果たした2003年、コルベットレーシングがクラス2年支配していたが、それに対す挑戦受けたプロドライブALMSで、フェラーリ・550GTS マラネロ参戦したシーズン初めコルベット負けていたが、プチ・ルマンを含むシーズン最後の4レース優勝した。しかしコルベットレーシングは、プロドライブチームをわずか4ポイント上回って3度目チャンピオンシップ獲得することができた。しかしフェラーリは、コルベット50周年祝ったルマン24時間でコルベットレーシングの連勝止めクラス優勝果たした2004年プロドライブアメリカンルマンシリーズ参戦せず、コルベットシーズン席巻し、4連覇達成したプロドライブとはルマン24時間競い、コルベットレーシングは去年の雪辱を挽回し3度目クラス優勝達成した今シーズンはコルベットレーシングの旗の下でのC5-Rの最後のシーズンだった。2005年後継機コルベット C6型のC6.R(英語版)と呼ばれる新しレーシングカーになった合計でコルベットレーシングのC5-Rは、アメリカン・ルマン・シリーズ31回のクラス優勝ルマン24時間3回クラス優勝デイトナ24時間1回総合優勝獲得した

※この「コルベットレーシング」の解説は、「シボレー・コルベット C5-R」の解説の一部です。
「コルベットレーシング」を含む「シボレー・コルベット C5-R」の記事については、「シボレー・コルベット C5-R」の概要を参照ください。

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