クハ1201形
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「東武デハ10系電車」の記事における「クハ1201形」の解説
クハ1201 - 1205 商工省統制規格型車両として1944年(昭和19年)に汽車製造で新製されたが、実際の入線は1945年(昭和20年)にずれこみ、戦後初の新製車として登場した。車内はロングシートで、基本的な仕様はデハ1201形に準じるが、全長が18,830mmとわずかに長く、連結面寄りの側窓が1枚多い。窓配置は4D8D2d。また、妻面は工作簡易化の観点から平妻とされた。片隅型右側運転台を持つ片運転台車であるが、便所が連結面側ではなく運転台の通路を挟んで左側に設けられている点が他グループのクハと異なる。 大改番に際しては全車クハ410形(初代)と改称された。 クハ1201形 改番一覧 クハ1201 - 1205 → クハ410 - 414(クハ411・412は初代) こうして16両のクロスシート車が出揃い、専ら特急列車運用に使われていたが、太平洋戦争の激化に伴い、1942年(昭和17年)に特急列車の運転が中止されたため、全車ロングシート化された上で一般車と混用されるようになった。この状態で終戦を迎えることとなる。 なお、戦後間もなくデハは2基搭載していたパンタグラフのうち1基を全車撤去された。また、砲弾型前照灯は保守性に難があったため、こちらも1947年(昭和22年)頃までに取り付け型の前照灯と交換されている。
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