クイーンズ・パーク及びワトフォードへの延伸 1911年–1917年とは? わかりやすく解説

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クイーンズ・パーク及びワトフォードへの延伸 1911年–1917年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 00:17 UTC 版)

ベーカーストリート・アンド・ウォータールー鉄道」の記事における「クイーンズ・パーク及びワトフォードへの延伸 1911年–1917年」の解説

1907年、ロンドン・アンド・ノースウェスタン鉄道英語版)(英語:London and North Western Railway、LNWR)は、既存路線並行してハートフォードシャーのワトフォード・ジャンクションとキルバーンのクイーンズ・パークの間に電化複線建設、クイーンズ・パークから先はユーストン終点までの既存線の下に地下線建設する計画認可得たユーストン地下には延長1,450-メートル (4,760 ft)のループ線建設するものとされた。 ロンドン・アンド・ノースウェスタン鉄道1909年地上区間工事着手したが、1911年までには地下区間建設断念し、クイーンズ・パークからロンドン中心部まで3つの電化路線新設することを提案している。最初の路線ユーストンまでの既存線の電化2つ目の路線はチョーク・ファーム(英語版)でノース・ロンドン鉄道接続して シティ・オブ・ロンドンブロード・ストリート駅(英語版)まで乗り入れるもの、3つ目の路線ベーカールー・チューブパディントンからクイーンズ・パークまで延伸させて接続するのだったパディントンまでの延伸線がまだ完成していない1911年11月ロンドン電気鉄道はクイーンズ・パークへの延伸案議会提出した。この延伸案では、パディントンから北進した路線リトル・ベニス、メイダ・ヴェールを通過した北西向き変えてキルバーン到達、そこから西にロンドン・アンド・ノースウェスタン鉄道路線と平行に進み、クイーンズ・パークのすぐ東で地上に出る。途中、ワーリントン・アベニュー、クリフトン・ヴィラスとクリフトン・ガーデンズの交差点にワーウィック・アヴェニュー、 エルジンとランドルフ・アベニューの交差点にメイダ・ヴェール、ケンブリッジ・アベニューにキルバーン・パークの3駅が予定された。ロンドン・アンド・ノースウェスタン鉄道ロンドン電気鉄道年利4パーセントで8842ポンド融資し延伸支援した路線案は1912年8月7日1912年ロンドン電気鉄道法として国王裁可された。 パディントンからクイーンズ・パークまでの区間工事進捗第一次世界大戦の勃発により遅れ、1915年初頭工事完了をみた。パディントン同様に新設された3駅にはエスカレーター設置された。メイダ・ヴェールとキルバーン・パークの駅舎既存路線と同様レスリー・グリーン設計スタイル踏襲したが、エレベーター駆動装置収納する必要がなくなったことから、2階部分がないものとなったワーウィック・アヴェニュー駅には既存地下道からアクセスするものとされた。ロンドン・アンド・ノースウェスタン鉄道ベーカールー・チューブ乗り入れ備えてクイーンズ・パーク駅改築変電所車両基地2か所をクイーンズ・パーク駅周辺建設した。 駅の工事遅れたため、クイーンズ・パーク駅までの延伸線開業線路完成のしばらく後となった。 ワーウィック・アヴェニュー、1915年1月31日開業 メイダ・ヴェール、1915年6月6日開業 キルバーン・パーク、1915年1月31日開業 クイーンズ・パーク、1915年2月11日開業 ロンドン・アンド・ノースウェスタン鉄道はクイーンズ・パークから北へウィルズデン・ジャンクションまでの新線1912年から1913年にかけて建設し途中にハールズデン(英語版)、ストーンブリッジ・パーク、ノース・ウェンブリー(英語版)、ケントン英語版)及びヘッドストン・レーン(英語版)の5駅を設けた新線ベーカールー・チューブがクイーンズ・パークまで延伸された1915年5月10日営業運転開始1917年4月16日ベーカールー・チューブ乗り入れ区間がワトフォード・ジャンクションまで延長されている。クイーンズ・パークから北では、ベーカールー・チューブは以下の駅に停車した。 ケンサル・グリーン(英語版) ウィルズデン・ジャンクション ハールズデン(英語版) ストーンブリッジ・パーク サドベリー方面ウェンブリー (後のウェンブリー・セントラル) ノース・ウェンブリー(英語版ケントン英語版ハーロウ&ウィールドストーン ヘッドストン・レーン(英語版) ピナー・アンド・ハッチ・エンド)(英語版)(後にピナー方面ハッチ・エンドを経てハッチ・エンドに改名) カーペンダーズ・パーク(英語版)、1919年5月5日開業 ブシー・アンド・オクセイ(英語版) (後のブシー) ワトフォード・ハイ・ストリート(英語版) ワトフォード・ジャンクション クイーンズ・パークへの延伸にあたりロンドン電気鉄道はブラシュ・トラクション(英語版)とリーズ鍛造英語版)に合計14両の電車発注して増備するとともにグレート・ノーザン・ピカデリー・アンド・ブロンプトン鉄道予備ゲート形電車転用している。14両の新車、1914形電車英語版)は、ロンドン地下鉄車両として初めて、従来車両端の扉に加えて車体中央部客用扉を装備した車両である。ワトフォードへの延長運転にあたっては、ロンドン電気鉄道とロンドン・アンド・ノースウェスタン鉄道メトロポリタン客貨車製造72両の新車発注した新車落成戦争影響遅れたため、納入までの間ベーカールー・チューブセントラル・ロンドン鉄道がイーリング・ブロードウェイへの延伸用に増備したものの、工事の遅れにより余剰となっていた1915形電車英語版)を借り入れるとともにゲート形電車グレート・ノーザン・ピカデリー・アンド・ブロンプトン鉄道から追加転用して充当したワトフォード入用に製造された車両は、ロンドン電気鉄道とロンドン・アンド・ノースウェスタン鉄道共同保有したため、ワトフォード・ジョイント形電車英語版)と呼ばれた。この電車は誤乗防止のため、ロンドン・アンド・ノースウェスタン鉄道標準の緑の車体色1920年から営業運転投入された。

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