カレワラのワイナミョイネンとは? わかりやすく解説

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カレワラのワイナミョイネン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 00:47 UTC 版)

ワイナミョイネン」の記事における「カレワラのワイナミョイネン」の解説

19世紀伝承研究家の中で最も有名なカレワラ著者エリアス・リョンロートは、ワイナミョイネン神話的な背景異論唱え、彼が9世紀ごろに実在した古えの大英雄であり、影響力を持つシャーマンだったと主張した。リョンロートは人間離れし特徴ワイナミョイネンから奪い、リョンロート自身発案した原初女神イルマタル英語版)にその属性与えた。リョンロート版のカレワラでは彼女が海を漂っている間にカモが彼女の膝の上産卵するワイナミョイネン大地出来るまでの730年間母の胎内にいたため、産まれたときから年相応知恵持っていた。太陽と月と熊(おそらくは大熊座であると考えられる)に祈り捧げ、彼はようやく母胎から逃れ海へと落ちたワイナミョイネン混沌秩序立ったものにしてカレワ(英語版)の国を作り出した永遠吟遊詩人」として紹介されている。そしてカレワではワイナミョイネンは北隣にあるポホヨラから妻をカレワの国に迎えようとする。彼らは最初ポホヨラ人々から好意的に迎えられたが、後に敵意をもって扱われるようになった。これはイルマリネン作った魔法創造物サンポの製作と盗難起因していた。サンポ奪還の際に起こった戦いでサンポはばらばらになり、世界中散らばって行方がわからなくなったワイナミョイネン向こう見ずなヨウカハイネン(英語版)を魔法の歌で沼に沈めた。彼はまた巨大なカマス仕留め、あごの骨から魔法カンテレ作り出したワイナミョイネン最後に衰えた。第50カレワラ最後の詩乙女マリヤッタの物語では乙女漿果くだもの)を食べた後に子を宿し男の子を産むが、この赤子尋問し裁くためにワイナミョイネン訪れた。そしてワイナミョイネン自然の摂理反して産まれた子は殺すべきだと判断した。しかし生まれてからほんの2週間新生児老賢者がヨウカハイネンの妹、乙女アイノen:Aino)を溺死せしめた過失たしなめたこの後赤子洗礼を受け、カレリアの王に指名された。敗れたワイミョイネンは海岸へいき、人間領土から船出するため歌を歌って小舟作った。彼は最後に再び彼の力と技術必要になった時は必ず戻るという約束言葉を残した50章目の詩の主題フィンランドへのキリスト教伝来と、その結果生じた古い異教信仰衰退歴史である。この主題叙事詩では一般的なもので、アーサー王伝説中にもアーサーアヴァロン旅立つ時に同様の約束をしており、ここでもイエス・キリスト再臨繰り返されている。なお1888年にジョン・マーティン・クロフォードが翻訳した最初英語訳ではワイナミョイネンの名前は英語表記の「Wainamoinen」になっていた。

※この「カレワラのワイナミョイネン」の解説は、「ワイナミョイネン」の解説の一部です。
「カレワラのワイナミョイネン」を含む「ワイナミョイネン」の記事については、「ワイナミョイネン」の概要を参照ください。

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