カレンとカレンニー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/13 18:57 UTC 版)
「ミャンマー難民」の記事における「カレンとカレンニー」の解説
カレン族のKNU(カレン民族同盟)とカレンニー族のKNPP(カレンニー民族進歩党)はそれぞれ軍事部門を擁し、ミャンマー東部と泰緬国境沿いで分離独立闘争を継続している。しかし、反軍政なのは主にキリスト教徒で、DKBA(民主カレン仏教徒軍)を結成した仏教徒のカレンは親軍政である。タイ領西部9箇所の難民キャンプのうち、ターク県にある最大収容人数のメーラー・キャンプ(約35000人)を含む7箇所はカレンが大挙して避難しており、北西部のメーホンソーン県の2箇所は主にカレンニーが難民として仮滞在しているが、タイ当局の「偽装難民」「移住労働者」と主張する強制送還を巡っては、アムネスティやヒューマン・ライツ・ウォッチなどのNGOやUNHCRからしばしば非難されており、国際的圧力が高まっている。送還されたカレン系はミャンマー領サルウィン川沿いのエートゥタ再定住地に一時退避するものと見られる。 2008年度 タイ難民キャンプのミャンマー難民数(K=カレン用キャンプ、Kn=カレンニー用キャンプ)ナイソーイ・キャンプ(Kn)18,302 メースリン・キャンプ(Kn)2,957 メーラマールアン・キャンプ(K)10,271 メーラーオーン・キャンプ(K)12,074 メーラー・キャンプ(K)35,680 ウムピウム・キャンプ(K)19,250 ヌポー・キャンプ(K)13,373 ドーンヤン・キャンプ(K)37,175 タムヒン・キャンプ(K)5,761 出典:UNHCR(2008) 2011年度に総選挙を実施し、軍政から共和制に移行したことを受け、タイ政府高官はミャンマー難民の帰還作業を進めるとの認識を示した。タイにはラオスからのモン難民を帰還させた実績があり、実現する可能性は低くない。
※この「カレンとカレンニー」の解説は、「ミャンマー難民」の解説の一部です。
「カレンとカレンニー」を含む「ミャンマー難民」の記事については、「ミャンマー難民」の概要を参照ください。
- カレンとカレンニーのページへのリンク