オグリキャップとフェートノーザンとは? わかりやすく解説

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オグリキャップとフェートノーザン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 09:35 UTC 版)

安藤勝己」の記事における「オグリキャップとフェートノーザン」の解説

笠松時代の勝己の騎乗馬のうち、特に重要な1頭とみなされているのが、1987年笠松デビューしたオグリキャップである。デビューから5戦を3勝・2着2回としていたオグリキャップに、勝己は6戦目の重賞秋風ジュニアから騎乗したそれまで青木達彦、高橋一成のふたりが騎手務めていたが、青木落馬負傷中、高橋地方競馬全国協会研修のため不在という偶然により回ってきた騎乗馬であった。勝己を背にして以降7戦7勝という成績挙げたオグリキャップは、1988年春より中央移籍してGI競走で4勝、またそうした実績以上に印象的なレース積み重ね1980年代末より起きた競馬ブーム牽引した当時制度上、中央移籍した時点で勝己がオグリキャップ騎乗する機会失われた。勝己はこのことについて「寂しい、残念だ、という気持ち自分にもあったはずだ」としながらも、「その頃には中央との交流競走など想像つかないことだった。だからオグリキャップ移籍に関しては、すぐに割り切ることができた。そのこといつまでも引きずってくよくよするようなことは、まるでなかった」、さらにオグリキャップ笠松在籍のままならば「ローカルなヒーロー」で終わっていたとして、「笠松からの旅立ちは、オグリキャップにとって幸せなことだったのだと思う」と述べている。勝己によると、オグリキャップ中央移籍してから活躍するうになると、「中央オグリ乗ってみたいでしょう」と聞く人もいたというが、そのように考えことはなかったという。勝己は後に「オグリキャップがいたから中央競馬地方馬にGI開放とかそういう流れになっていったんじゃないかと思いますし、(自身中央移籍への道を作ってくれたのも)オグリキャップお陰だと思っています」と述べ自身にとってのオグリキャップ存在についても「自分未来を切り開いてくれた馬だと思います。とても感謝しています」と述べている。 また、オグリキャップ中央入り前後して逆に中央から笠松へと移籍してきたフェートノーザンは、勝己が騎乗した1987年以降全国交流全日本サラブレッドカップ帝王賞第1回ブリーダーズゴールドカップといった競走を含む、1814勝という成績挙げた中央入り後、芝コース競走活躍したオグリキャップ対しフェートノーザンは勝己の印象では「完全にダート向き」であり、鞍上体感し両馬感触違いは、以後の勝己にとって馬の適性見極める上で極めて重要な指標となった。またフェートノーザン先行有利といわれる地方競馬にあって後方からの追い込み実績挙げた馬であり、「強い馬は後ろからでも勝てることを教えてくれた馬」であるとしている。 フェートノーザン1989年全日本サラブレッドカップ競走中に左前脚を骨折し競走19日後の12月12日安楽死処分となった。勝己は後年この結末について「今考えると絶対に何かしら信号出していたはず。それに気づいてあげられ可哀想なことをしてしまった」と述べ騎手引退した際には、笠松時代に最も思い出深かった馬としてフェートノーザン挙げたまた、若い頃はしばし騎乗馬叱りつけていたが、後に「なんてかわいそうなことをしていたのか」と自省し、それが必要な場面であっても馬を叱ることができなくなったという。なお、勝己は1995年行われたインタビューの中で、オグリキャップフェートノーザンマックスフリート自身騎乗馬三傑として挙げている。

※この「オグリキャップとフェートノーザン」の解説は、「安藤勝己」の解説の一部です。
「オグリキャップとフェートノーザン」を含む「安藤勝己」の記事については、「安藤勝己」の概要を参照ください。

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