SV
「SV」とは、スーパーバイザー・スーパービジョン・設定値・二次電圧・1回拍出量のことを意味する表現である。
「SV」とは・「SV」の意味
「SV」は、一般的には「スーパーバイザー(supervisor)」という言葉の略称として使用される。「supervisor」は、「管理者」や「監督者」という意味である。そして、スーパーバイザーを意味するSVは幅広い分野で使用されていて、意味合いが異なる場合が多い。飲食業界やアパレル業界で使用されるSVは、複数店舗の管理や監督を行う役職を指す。本社からの指示を店舗に伝えたり、店舗での売上が上がるよう指示したりするのが、SVの仕事である。特定のエリア内の店舗を総括することが多いため、エリアマネージャーと呼ばれる場合もある。そして、複数の店舗を回り、監査や指導をすることが多い。
コールセンターでは、複数のオペレーターの上に立ち、管理を行う人がSVと呼ばれる。基本的には、オペレーターの育成やスケジュール管理、トラブル解決などを行う管理職である。だが、オペレーターでは対応しきれないような厳しいクレームや、高い専門性が求められる問い合わせの対応をする場合もある。そのため、オペレーターとしての高い技量が求められる。したがって、大抵の場合は、オペレーターとして経験を積んだ人が、昇格してSVになる。
管理者を意味するスーパーバイザー(SV)は、IT用語としても使われる。システムにおいて、他のプログラムやソフトを管理する部分を指す。具体的には、システムの中核を担うOSや、OSの中心部分であるカーネルなどがSVに該当する。
スーパーバイザーという意味のSVは、社会福祉の用語としても使用される。社会福祉の分野で、臨床心理士など、人の心理に関する仕事に就いている人、あるいはそのような仕事に就こうとしている人を指導する役職が、SVである。基本的には、知識や経験が豊富な人が、SVの役割を担う。カウンセリングなどで、人の心理を読み解いたり、人の心に寄り添ったりするためには、豊富な経験が必要となる。そのため、経験が浅い人は、SVの指導を受けながら、経験を積むことが望ましいとされている。そして、SVから指導を受けることは、「スーパービジョン(supervision)」と呼ばれる。社会福祉の分野では、そのスーパービジョンの略称として、SVが使用されることもある。
機械に関する用語としては、SVは「設定値」という意味で使われる。「set value」を略して、SVとなる。機械を使用する人が、目標として設定する値のことである。そして、温度が設定値にされる場合が多い。設定値にした温度を超えた時に、機械が自動で停止したり、設定値以下の温度まで下がった時にアラームがなったりするなど、具体的な働きは機械によって異なる。
SVは、電気工事の分野では、「二次電圧(secondary voltage)」の略語として使用される。電気工事では、電気の電圧を変えるために、変圧機を使用することがある。電源から変圧器に向かうまでの電気が持つ電圧は、一次電圧と呼ばれる。それが、変圧器によって変えられたものが、二次電圧、SVである。
医療分野では、SVは「1回拍出量(stroke volume)」の略称として使用される。心臓が、1回の収縮で、全身に送ることができる血液の量を指す言葉だ。厳密には、心臓の左心室の収縮によって送り出される、1回分の血液量を指す。そして、1分間分のSVは、心拍出量と呼ばれる。その心拍出量と、末梢血管の抵抗をかけ合わせると、血圧を知ることができる。
「SV」の熟語・言い回し
コールセンターSVとは
「コールセンターSV」は、コールセンターで管理業務を行うスーパバイザーを指す言葉である。スーパーバイザーを意味するSVは、数多くの分野で使用されている用語であり、それぞれ細かな意味合いが異なる。その中で、コールセンタースーパーバイザーに限定する場合に、コールセンターSVという表現を用いる。
エス‐ブイ【SV】
読み方:えすぶい
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