ASAP
「ASAP」とは、至急のことを意味する英語表現である。
「ASAP」とは・「ASAP」の意味
「ASAP」は、「as soon as possible」の略称だ。これは、「なるべく早く」や「できるだけ早く」、「可及的速やかに」などの意味を持つ言葉である。また、「asap」や「A.S.A.P.」などと表記することもある。ビジネスシーンでは、相手にすぐ取り掛かってほしい仕事を依頼する時などに使われることが多い。基本的には、ビジネスメールや会議などの場面で好まれる。また、仕事などに関して、自分自身ができるだけ早く取り掛かることを、相手に報告する際に用いられることもある。しかしながら、ビジネス用語ではあるものの、略語でカジュアルな表現でもあり、スラングにも近い言葉のため、取引先や目上の人に対しては使うのはあまり好ましくないとされている。上から目線のニュアンスを含んでおり、使う際には、注意が必要だ。また、「ASAP」という言葉自体には、明確な期限がない。できるだけ早くといっても、使う人によってその感覚は異なるため、場合によっては「〇日までに」などのように期限を明確にする方が望ましい。そして、「ASAP」と要求された際、返し方としては、丁寧に返すよりもすみやかに返事する方が望ましいとされている。なお、「ASAP」はビジネスシーンだけでなく、日常会話の中でも用いられている。若者の間で使われる場合は、「なるはや」といった意味合いが強くなる。
英語で使う場合は、「Please return my call ASAP.(至急、折り返し電話して)」などのように、文章の最後に「ASAP」を付けるケースが一般的だ。反対に、日本のビジネスシーンで使う場合、「ASAP」の位置は、最初の方になる。「この仕事、ASAPで仕上げて。」などの使い方が挙げられるだろう。
「A.S.A.P.」は、宇多田ヒカルが2002年に発売した楽曲のタイトルにも使われた。3枚目のアルバム「DEEP RIVER」に収録されているもので、歌詞の中には、女性の切羽詰まった想いが綴られている。その他に、このタイトル名は、音楽ユニットLittle Kissが1997年に発売した楽曲にも使われている。この音楽ユニットは、テレビのバラエティ番組「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」の企画内で誕生したものであり、メンバーはお笑いコンビ、とんねるずの石橋貴明と、歌手 工藤静香である。歌や歌詞の内容は「石橋貴明 歌詞 工藤静香」などとネット検索することで詳細が判明する。
音楽業界では、ヒップホップ集団のグループ名にも用いられている。ニューヨークのハーレムを拠点として活動を行うASAP Mob(エイサップ・モブ)だ。中でも最も注目されているのは、ASAP rockyというメンバーで、ファッションアイコンとしても知られている人物である。ただし、このASAPには「なるはや」などの意味はない。創設メンバーによって、「Acquire Status And Power」など、3つのメッセージが込められており、それの略称だと言われている。
「ASAP」の読み方
「ASAP」の読み方は、いくつかのパターンがある。日本のビジネスシーンにおいては、「アサップ」や「エイサップ」と読まれるケースが多い。なお、英語圏では「エイ・エス・エイ・ピー」」のように、アルファベットを一文字ずつ読んでいく方法が一般的となっている。「ASAP」の使い方・例文
「ASAP」を使った例文は、下記の通りである。・I need some help asap.(できるだけ早く、助けを必要としている。)
・Please send today's meeting materials asap.(今日のミーティング資料をできるだけ早く送ってほしい。)
・If you notice,please contact me ASAP.(気づいたら、すぐに連絡して。)
・I will prepare the summary materials ASAP.(集計資料は、できるだけ早く準備するつもりだ。)
・He is asking for a reply asap.(彼からは、可及的速やかな返事を求められている。)
・話したいことがあるから、仕事が終わったらASAPで会いたい。
・ASAPでこの業務を終わらせてほしい。
・来週の打ち合わせ資料を、ASAPでお願い。
・上司に、「ASAP」という表現は使わない方がよいだろう。
・ASAPで返事がほしいと言われたけど、すぐに決断できない。
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