インフルエンザ感染で佐賀巡業出場
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「貴賢神」の記事における「インフルエンザ感染で佐賀巡業出場」の解説
2019年12月23日、冬巡業中の12月11日に佐賀県佐賀市で行われた巡業先の病院で診察を受け、「インフルエンザA型」「少なくとも5日間または解熱後2日間は自宅安静を要する」とする診断書を提出し協会関係者に報告したにも関わらず指示を受け取組を行っていたことが報じられた。師匠の20代千賀ノ浦は巡業に同行しておらず、所属する二所ノ関一門からは審判部の14代片男波が同行していた。取材に対して、14代片男波は病名を知っていたが「私の意見ではない。私の個人的意見では何も決められない」と話しており、『巡業の運営を行う巡業部の指示である可能性が極めて高い』と報じられた。 同日、都内で行われた理事会と年寄総会後に芝田山広報部長が取材に応じ、「病院に行って巡業場所に帰ってきたのが取組の寸前だったが、対策が取れなかったのは落ち度だ。貴源治に相撲を取らせて、大変申し訳なかった」と誤りを認め、「春日野(巡業)部長は23日の理事会で、11日は十両力士の巡業最終日で、報告を受けてから取組まで十分な時間がなく、取組を変更するなどの対応ができなかったと説明した」と話した。今後は力士や関係者がインフルエンザと診断された場合はすぐに隔離して休ませると理事会で決め、年寄総会でも確認をしたという。 八角理事長は春日野巡業部長から報告を受けて師匠の20代千賀ノ浦に謝罪し、それが20代千賀ノ浦から貴源治に伝えられるという。20代千賀ノ浦は23日の朝稽古後「(貴源治が東京に)帰ってきた時はしんどそうだった。みんなにうつったら困る」と語り、貴源治は「何も話すことはできません」と述べた。 この冬巡業ではインフルエンザが流行して、発症した力士や親方・裏方などが途中離脱をしていた。インフルエンザの感染拡大を助長する対応について親方衆の危機管理意識の欠如、そして高齢者や児童も多い観客への感染の危険が考慮されていなかった点も指摘されている。この件を受け、25日に行われた力士会に出席した尾車事業部長は関取衆の前で「今は冬巡業から東京に戻って来てからだが、福岡で場所前とかに予防接種を受けられるようにしたい」と改善案を示した。力士会会長の鶴竜は「尾車親方から先に説明があった。我々もできればそうして欲しいと思う」と賛同。力士会からは他に、地方場所において専門的な病院を紹介して欲しいという要望なども挙がったという。 貴源治は26日に取材に応じ、八角理事長と春日野巡業部長から謝罪があったと師匠の20代千賀ノ浦から伝えられたことを明かした。「もう自分の中では終わったことですから、来場所に向けてしっかり稽古を積んでいきたい」と話している。
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