アポロ行進曲とは? わかりやすく解説

アポロ行進曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 15:51 UTC 版)

ブルックナーの管弦楽曲・吹奏楽曲」の記事における「アポロ行進曲」の解説

「アポロ行進曲」(「アポロ・マーチ」とも)WAB115は長い間ブルックナー作曲した吹奏楽曲みなされ、つい最近までこの曲が「ブルックナー作曲」としてしばしば紹介されていた。WAB番号付されている。しかし現在ではブルックナー真作ではないと、ほぼ断定されている。 この作品本当にブルックナー作曲したのかについては、早くから、研究者の間では、疑問呈されてきた。譜面ブルックナーサインがない他、そもそもこれをブルックナー作品として言及紹介している諸文献出典もあいまいであることが判明した。後の研究で、元々ケーレル・ベーラ(Kéler Béla)が1857年作曲した曲であり、ブルックナー手元にその写譜持っていたために誤解なされたとの説が、ほぼ断定的に論じられる至った。ケーレル・ベーラは、ブルックナー同じくジーモン・ゼヒター学んだ作曲家である。原題は「Mazzuchelli-Marsch」。これらは、ウェルナー・プローブストが1984年論じたのである。 なお、後述の「行進曲変ホ長調」は、ブルックナー真作とされている。その行進曲とこのアポロ行進曲は編成同一であるなどの相似点が見いだされる。彼自身行進曲作曲のための研究資料として、この写譜ブルックナー持っていたのではないかとも考えられている。 出版の経緯不明だが、第2次全集校訂においても、この「アポロ行進曲」は、ブルックナー真作ではないとの注釈記され上で下記行進曲変ホ長調」の付録資料として掲載される形で、出版された(1996年)。 吹奏楽曲とはいえ現在の一般的な吹奏楽編成とはやや異なる。現在の一般的な編成合わせた編曲譜(作曲者以外の編曲者による、例えエリック・ライゼン編曲)も存在し、むしろそれによってこれまで広く演奏されてきた。沼尻竜典指揮大阪市音楽団によるCDは、オリジナル編成尊重して演奏していることを謳っている数少ないCD一つである(ただしケラー作曲作品として収録されている)。 変ホ長調トリオ変イ長調編成フルート変ニ調)、クラリネット変イ調変ホ調2/変ロ調3)、トランペット変ホ調5/変ロ調2)、フリューゲルホルン2、ホルン3、ユーフォニアム3、トロンボーン2、チューバ2、小太鼓大太鼓シンバル

※この「アポロ行進曲」の解説は、「ブルックナーの管弦楽曲・吹奏楽曲」の解説の一部です。
「アポロ行進曲」を含む「ブルックナーの管弦楽曲・吹奏楽曲」の記事については、「ブルックナーの管弦楽曲・吹奏楽曲」の概要を参照ください。

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