アド・バルーンとは? わかりやすく解説

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アド‐バルーン【ad balloon】

読み方:あどばるーん

広告をつり下げて空中揚げる係留気球昭和6年1931)ごろから流行した広告気球


アド・バルーン

作者森敦

収載図書浄土
出版社講談社
刊行年月1989.6

収載図書浄土
出版社講談社
刊行年月1996.3
シリーズ名講談社文芸文庫


アド・バルーン

作者織田作之助

収載図書ちくま日本文学全集 054 織田作之助
出版社筑摩書房
刊行年月1993.5

収載図書夫婦善哉
出版社講談社
刊行年月1999.5
シリーズ名講談社文芸文庫

収載図書織田作之助作品集 2
出版社沖積舎
刊行年月2000.7

収載図書夫婦善哉
出版社新潮社
刊行年月2000.9
シリーズ名新潮文庫

収載図書織田作之助作品集 2
出版社沖積舎
刊行年月2008.9


アドバルーン

作者桜井健二

収載図書オペラマシュマロ
出版社東京図書出版会
刊行年月2007.12


アドバルーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/11 00:52 UTC 版)

アドバルーン

アドバルーンとは広告宣伝目的に使われる係留気球のこと。広告気球。アドバルーンによって釣り上げられる宣伝バナーアドバルーン広告と呼ばれる。

文字を横書きにする欧米では二つの気球の間にバナーを入れた宣伝が行われていた事に対し、縦書きの日本では単体の気球でバナーを吊るす手法が取り入れられ、広告を意味する ad と気球を指す balloon を組み合わせて「アドバルーン」と呼ばれ、昭和期に広く用いられた[1]

構造

直径2m-3m程度の球形の気球を比重の軽いガスで浮揚させる。初期のガスには可燃性の高い水素が使われていたが、火災防止のために不燃性のヘリウムに置き換えられている。

バナーは横幅1m、高さ10m程度で、縦80cm-1m、横1m程度の枠抜きした文字が配置される。

運用

気球は屋外で20m-50mの高さに揚げられ、不特定多数の人々に場所の目印とともに宣伝メッセージを標示する。

屋外のアドバルーン広告は夜間に於いても気球内照明やバナー照明などにより広告の掲示は可能であるが、強風(掲揚が中止される風速5m/s以上)による事故のおそれもあり、掲示中は昼夜を問わず常時監視員が配置される。

アドバルーン広告は都道府県や市区町村が制定する屋外広告物条例の制限により、地域や施設により掲揚のできない禁止地域や広告の際の申請等が必要な場合がある。

歴史

二・二六事件で吊り上げられた投降を促すアドバルーン

係留気球で広告文を吊り上げるアドバルーン広告は、日本では1913年化粧品会社(中山太陽堂など)が使用したのが最初とされる。当初は広告気球と呼ばれていたが、第1次の隆盛期を迎えるにつれ昭和初期以降はアドバルーンの語が広く定着した。

1936年二・二六事件では反乱将兵の鎮圧のため、帝国陸軍ビララジオ放送とともに民間のアドバルーンを使用して「勅命下る軍旗に手向かふな」との文字が掲げられた[1]1930年代末以降になると、気球(アドバルーン)は兵器としても使用可能なことから民間での利用には制限がつくようになり、やがてアドバルーン広告は禁止された。

戦後しばらくもGHQの命令により禁止されていたが、講和条約以降は解禁され、昭和30年代から40年代には大量に用いられ、第2次の隆盛期となった。

アドバルーン広告は広告幕の文字の大長野制限[要説明]から広告を見るのに適した距離や高さ(仰角)があり、日本の都市部では超高層ビルの林立により宣伝効果が失われ、またコストが高いため懸垂幕をはじめとする様々なビル壁面広告に多くが置き換わったため、ほとんど見ることがなくなった。また、広告宣伝手段の多様化・発達により、相対的にコストパフォーマンスが低下してきたことも指摘されている。

アドバルーン業界の現況

メロン型のバルーン

屋外用アドバルーン広告が衰退してから、屋外用として主に使用されている場所は、郊外の低層階の店舗やイベント会場、展示会場などである。そして、屋内展示場、見本市会場、イベント会場、大型ショッピングセンターなどの室内装飾に用いられることも多い。

広告文を係留気球本体に巻き付けて係留するものや、宣伝文はなく自動車、企業のキャラクターの形状などの変形気球が使われたり、屋内の展示場で屋上から吊り下げて使われるように、気球自体がブースの目印や広告媒体の役目を果たすものもある。

従来型の紅白アドバルーンは最盛期に比べ数は激減したが、今日では逆に物珍しさによって利用されることもある。また、住宅展示場などでは場所案内への目印として使用されることもある。

また従来の紅白アドバルーンに取って代わり、特注品の変形バルーンが多くなっている。これらはキャラクターや各種メーカー品、企業ロゴなどが象られたもので、趣向を凝らしたものである。他にも室内をホバリングする飛行船や出入り口に取り付けられるエアアーチといった応用商品も多く、これらは皆アドバルーン製作、掲揚の技術を応用、発展させたものである。更に、球皮がスクリーン加工され映像装置を内蔵したバルーンも製作されている。

業界では、これらを含めた宣伝広告用のバルーンをまとめてアドバルーンやインフレータブルバルーンと呼んでいることが多い。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク


アドバルーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/11 07:55 UTC 版)

インフレータブルバルーン」の記事における「アドバルーン」の解説

詳細は「アドバルーン」を参照 アドバルーン(Advertizing balloon)とは広告気球とも呼ばれる塩化ビニール製のシートなどを貼り合わせ作られ気球のことで、日本ではアドバルーン広告といわれる宣伝文の書かれ幕を引き上げて広告する宣伝方法広告掲げた係留気球知られる。 アドバルーンの気球オリジナリティのある形状ものを作ることができる。企業名印刷され独特の形状製作されたオリジナルアドバルーンは、業界大型商談会などで天井吊るしたり、ヘリウムガス浮かして用いられるが、ヘリウムガス浮かせる場合浮力確保できる概ね直径2m上の大きなものを製作する必要がある

※この「アドバルーン」の解説は、「インフレータブルバルーン」の解説の一部です。
「アドバルーン」を含む「インフレータブルバルーン」の記事については、「インフレータブルバルーン」の概要を参照ください。

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アドバルーン

出典:『Wiktionary』 (2021/07/03 11:02 UTC 版)

名詞

アドバルーン

  1. 宣伝のために飛ばす気球

語源

翻訳

関連語


「 アドバルーン」の例文・使い方・用例・文例

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