大阪の大衆食堂の「シチュー」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 06:05 UTC 版)
「シチュー」の記事における「大阪の大衆食堂の「シチュー」」の解説
大阪の大衆食堂の中には、牛肉とジャガイモとタマネギを煮込み、塩のみを味付けとした料理を「シチュー」として供する店舗がある(2010年代では天神橋筋六丁目の「かね又」と新世界の「あづま食堂」の2店舗)。この「シチュー」にうどんを入れた「シチューうどん」も存在しており、「シチューうどん」をいわゆる「B級グルメ」として着目する記事もある。この「シチュー」は透き通った塩味のさらっとしたスープであり、「ポトフに似たスープ」、「焼肉屋のテールスープのよう」「肉吸いに似たような口当たり」とも評される。 この「シチュー」の発祥は判然とせず、第二次世界大戦前からあったとも、戦後の食糧難の時代に登場したともされる。織田作之助が1946年に発表した小説「アド・バルーン」(青空文庫で閲覧可)には、当時多くの支店のあった「かね又」に「芋ぬきのシュチュー」を食べに行くとの一節がある。「あづま食堂」によれば、1950年ごろ(記事執筆時点の「60年くらい前」)には、かやくご飯と「シチュー」という組み合わせが定番であったという。 この「シチュー」にうどんを入れた「シチューうどん」がメニューに載るのは比較的新しいとされ、2010年代に取材を受けた「かね又食堂」・「あづま食堂」はともに「30年くらい前」(1980年代頃)としている。
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