アクセス問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/27 12:48 UTC 版)
「宮城スタジアム#アクセス問題」も参照 当園は、最寄りのJR利府駅から徒歩の場合、上り坂を1時間近く歩かなくてはならないため、バスか自家用車やタクシーでアクセスするのが一般的である。主催者は、バスと自家用車のアクセス配分を様々行っているが、約5万人を収容する宮城スタジアムでイベントが開催される際の観客輸送には以下のような事例がある。 公共交通機関のみの例2002年(平成14年)にワールドカップが開催された際には、グランディ・21内の駐車場は一般開放されず、北方に離れた黒川郡大和町および富谷市、南東に離れた仙台港に設けた臨時駐車場からのパーク&バスライドが実施された。また、JR東北本線・国府多賀城駅、JR利府線・利府駅、JR仙石線・多賀城駅、仙台市地下鉄南北線・泉中央駅からシャトルバスが設定された。臨時駐車場と周辺4駅からのシャトルバス設定のみで仙台駅との間にはなかったため、アクセスが悪かったと不評をかったことを県は認めている。シャトルバスは延べ450台使用し、約1億円の費用がかかった。 駐車場の無料開放例2008年(平成20年)11月9日に開催されたベガルタ仙台対サンフレッチェ広島戦では、駐車場を無料開放したとこ、6000台を超す車が殺到して、周辺道路が大渋滞に陥り試合開始時刻に間に合わない観客が続出した。 駐車場の有料開放例2010年(平成22年)7月17日に開催予定の「EXILE LIVE TOUR 2010 "FANTASY"」では、当園内駐車場が4000円/台、仙台港と富谷市のパーク&バスライド駐車場料金が3000円/台、シャトルバス往復料金が仙台駅発着で大人2000円、泉中央駅発着で大人1200円、利府駅発着で大人500円、会場から仙台駅東口までの復路のみのパッケージタクシーが6000円/台、その他、ツアーバスが盛岡、秋田、横手、山形、福島、郡山、東京との間に設定された。 ベガルタ仙台の試合の際には周辺に大渋滞を起こさない程度で観客に一般開放出来る駐車台数を算出しており、J2時代の2009年(平成21年)は対戦カードの人気度によって1000台(駐車料金4000円/台)から2500台(駐車料金1000円/台)とし、利府駅や泉中央駅との間のシャトルバスと利府線の臨時列車運行で観客の輸送を行い、人気カードではパーク&バスライド駐車場を設定し、さらに宮城県警察が新交通管理システムやヘリコプターを投入して交通整理を行っている。しかし、実際の公共交通機関利用割合は観客全体の約2割に留まり、渋滞は解決されていない(当園に近いイオンモール利府等に駐車して観戦に訪れる観客が相当数いることを示唆している)。結果、ユアテックスタジアム仙台の改修工事の影響で宮城スタジアムを開幕から2009年6月末まで使用したベガルタ仙台の集客力は低下し、2001年(平成13年)から途絶えていた観客数1万人割れの試合を3度も経験した。 利府町長より新たな交通手段としてモノレールの建設などを国に求めている。
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