アイスホッケー連盟の分裂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/02 01:25 UTC 版)
「奥住恒二」の記事における「アイスホッケー連盟の分裂」の解説
当初9月に退任予定であった彼は自身の後任に、元ブルガリア大使で、竹田恒和JOC会長の兄である竹田恒治を新会長候補として推薦していたが、対立候補に坂井寿如(ドイツ語版)常務理事が立候補し、評議員による予備選では25票対24票と肉薄された。 2013年7月27日、坂井常務理事・強化本部長を独断でGKコーチを入れ替えた、U-20の海外遠征をドタキャン、報奨金を選手に出さなかった、高須クリニックからの1億円の寄付を拒否、中期計画を提出しなかった、フェイスブックに連盟批判を投稿したことを理由に臨時理事会で解任、常務理事から理事に格下げした。 9月に行われた理事選では次期会長に就任予定であった竹田恒治や奥住の推薦した理事候補が10人中4人しか当選せず、坂井の解任に反対の評議員から推薦された理事候補8人中5人が当選するなど分裂状態となった。9月2日の評議員会では満票で竹田が新会長に承認されたものの、10月10日に緊急理事会を開催し、評議員会推薦の坂井ら5人の理事選任を無効とする方針を固めた。 10月18日に竹田恒治が新会長就任を辞退、10月20日に評議会推薦の5人の理事らが弁護士の塗師純子を会長代行に選任した後も、奥住は執行部の有効性を強調した。分裂状態に陥った連盟に対して、内閣府公益認定等委員会、JOCが調査に乗り出した。11月6日には坂井を暫定強化本部長に選んだ一部理事に対して、若林仁副会長が強化本部長であるという見解を会長所感と題した文書で強調した。 11月6日付で内閣府公益認定等委員会から役員推薦委員会を経ていない新理事について、法的に有効であるという見解の通達がなされ、「是正されないのであれば公益認定の取消事由に該当する。」と最後通告を受けた。11月19日、安倍晋三首相名で内閣府公益認定等委員会から、奥住ではなく、塗師会長代行をトップとして認めること、奥住側の定款の運用が一般法人法違反の疑いも指摘されるなど、事実上の辞任勧告を受け取った。内閣府から勧告を受けたのは同年7月の全日本柔道連盟に続き2例目であった。 12月7日の日本アイスホッケー連盟理事会で金子精司が新会長に選ばれ、専務理事には西武鉄道アイスホッケー部で監督を務めたこともある中嶋正敬が就任した。 連盟が分裂状態の間、選手登録数の多い北海道連盟、東京都連盟は奥住と歩調を合わせていた。高知県から選出された評議員によれば、連盟内に派閥を作ったことや、2011年の会長就任の際、西日本の評議員の支持を受けながら、「西の人間が20県集まったところで、東京都に及ばない」と豹変したことが分裂を招いた原因であるという。
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