新会長就任
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2006年5月10日、連盟の林泰章会長代行(元長野県岡谷市長)は、連盟の資金を私的流用していたとして久永元会長を民事・刑事の両面で告訴する方針を打ち出しその準備に入った。続いて理事会において、引責辞任した8名の元理事を理事職に復帰させないことを決め、連盟の公的活動への無期限参加自粛も要請した。2006年6月18日、元スピードスケート選手の橋本聖子自由民主党参議院議員を新会長に選出、7月1日付けで就任、新体制を発足させた。フィギュア委員長には平松純子理事(元フィギュアスケート選手、神戸薬科大学教授)が、城田元理事の後任のフィギュア強化部長には城田元理事の側近だった伊東秀仁理事が就任した。また亀岡元理事の後任のスピード委員長には橋本会長に近い新保實理事(北海道スケート連盟スピード委員長、札幌市のうなぎ店「志んぼ」店主)が就任した。9月5日の理事会では、空席だった副会長と専務理事にそれぞれ元駐独大使の高島有終と経営コンサルタントの常山正雄をスケート関係者以外から初めて登用した。 橋本会長は自民党内では清和会に所属しており、同会元会長で日本体育協会会長の森喜朗元内閣総理大臣のバックアップもあるため、これまで安定した運営を行ってきたものの、新たな理事構成がスピードスケート寄りになったことなどから、従来からある「フィギュア対スピードの確執」を解消しない限りは根本的な連盟の健全化と抜本的な体制立て直しは困難であるとの見方もある。 2008年10月30日、麻生太郎内閣発足に際して橋本会長が外務副大臣に就任したため会長職を休職し、林泰章副会長が会長代行を務めることになった。これは国務大臣・副大臣・大臣政務官については「公益法人その他これに類する諸団体については、報酬のない名誉職等を除き、その役職員を兼職してはならない。」とする「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範」の規定によるものである。橋本会長は30日付で連盟に休職願を提出、職務代行者として林副会長を指名した。2009年9月16日、橋本会長は麻生太郎内閣総辞職に伴い外務副大臣を退任し、日本スケート連盟会長職に復帰した。
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