新住民との対立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/02 05:49 UTC 版)
地域によっては新住民との間で軋轢が生まれている地域もある。 軋轢の多くは、旧住民の形成してきた地域社会(コミュニティ)と新住民の生活スタイルの相違が原因。 ごみの収集に関する地域の規則や、地域の清掃活動や防犯活動、防災活動などの取り組みに対する考え方の差がある。 旧住民は古くからその地域に住み、その地域で人生を終えるという基本的なライフプランがあるために、地域への投資を厭わないが、新住民の多くは勤め人で異動転勤も多い。その地域に生まれ育ったわけでもなく、また、辞令一枚で次の勤務地に移動することも多いため、地域への投資を嫌う。 また、分譲マンションや分譲住宅地などのようにそこに生涯住むことを前提としている新住民であっても、その分譲マンション内や分譲住宅内の狭い範囲でのコミュニティを形成することには抵抗がないものの、その他の地域政治社会に対して利害の対立を恐れて閉鎖的である。その結果地域の旧来からあるコミュニティからの接触を過度に嫌っている。 もちろん旧住民側にも、新住民に対する(生活体系の差に起因する)抵抗感がある。 生活状況の差について記すと、旧住民が農業や自営業者が多いので時間の拘束が緩やかで、不動産の賃貸収入などがあり経済的にも余裕がある。新住民の多くは仕事の基盤を都市においているサラリーマンなどであり、時間の拘束が厳しく、給与以外の収入がないなど経済的にも余裕が少ないなどのライフスタイルの差が横たわっている。
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