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松本街道

名称: 松本街道
ふりがな まつもとかいどう
種別 史跡
種別2:
都道府県 新潟県
市区町村 糸魚川市
管理団体
指定年月日 2002.03.19(平成14.03.19)
指定基準 史6
特別指定年月日
追加指定年月日 平成19.07.26
解説文: 松本街道は,北陸道脇街道で,越後糸魚川から信州松本に至る。信州街道千国街道ともいい,信州側では糸魚川街道呼んだ姫川渓谷さかのぼ全長120km峻険山越えの道で,日本海側からは塩や海産物が,信州側から大豆煙草生薬・綿・麻などが牛やボッカの背で運ばれた。この街道は,別名「塩の道」とも呼ばれ,塩をはじめ,街道周辺の人々生活物資輸送路として重要な役割果たした
 越後戦国大名であった上杉謙信は,道沿い番所設置信州問屋制度設けて街道管理しつつ塩の自由交易保障しており,塩留め苦し武田信玄に塩を送った俗説故事のもととなったまた,江戸時代の記録としては,糸魚川領の番所における「扱い荷駄記録」などが現存しており,これによると,例えば,安政5年(1858)12月から翌6年11月までの間の信州へ送る荷と信州から入る荷の割合は,概ね10対1であり,輸送物資のほとんどは,塩をはじめとする海産物占められていたことがわかる。このほか,明治2年(1869)に番所信州問屋廃止されるまでの街道関係資料良好に残されている。
 明治25年(1892)の新道開通により,古来から続いた北陸道脇街道としての役割終えたが,林業用道路など地域住民の生活道として利用され続けたために,古道遺存状態は良好である。新潟県教育委員会による「歴史の道調査平成2年実施され文化庁補助事業による「歴史の道整備事業」が平成4年度から11年度に行われた糸魚川市域の松本街道は全長20kmに及ぶが,大野地区と根知地区山道の約10kmが旧状を良く留めている。松本街道は,北陸道脇街道として信州松本海産物,塩を送った塩の道」として著名であり,地域生業特性を示す古道としても重要である。よって境界確定できた約5km古道石仏群茶屋跡,ボッカ宿跡などの関連遺跡史跡指定し保護図ろうとするものである

松本街道は,江戸時代整備され越後糸魚川から信州松本に至る北陸道脇街道で,信州街道千国街道ともいい,信州側では糸魚川街道呼んだ姫川渓谷南下する延長約120kmの峻険山越えの道で,日本海側からは塩や海産物が,信州側から大豆煙草生薬・綿・麻などが牛やボッカの背で運ばれた。この街道は,別名「塩の道」とも呼ばれ,塩を初め街道周辺の人々生活物資輸送路として重要な役割果たした
 越後戦国大名であった上杉謙信は,道沿い番所設置信州問屋制度設けて街道管理しつつ塩の自由交易保障しており,塩留め苦し武田信玄に塩を送った俗説故事のもととなったまた,江戸時代の記録としては,糸魚川領の口留番所における「扱い荷駄記録」などが現存しており,これによると,例えば,安政5年(1858)12月から翌6年11月までの間の信州へ送る荷と信州から入る荷の割合は,おおむね10対1であり,輸送物資のほとんどは,塩をはじめとする海産物占められていたことが分かる。このほか,明治2年(1869)に番所信州問屋廃止されるまでの街道関係資料良好に残されている。
 明治25年(1892)の新道開通により,古来から続いた北陸道脇街道としての役割終えたが,林業用道路など地域住民の生活道として利用され続けたために,古道遺存状態は良好である。新潟県教育委員会による「歴史の道調査平成2年実施され文化庁補助事業による「歴史の道整備事業」が平成4年度から11年度に行われた糸魚川市域の松本街道は延長約20kmに及ぶが,大野地区と根知地区山道の約10kmが旧状を良く留めている。松本街道は,北陸道脇街道として信州松本海産物,塩を送った塩の道」として著名であり,地域生業特性を示す古道としても重要である。よって境界確定できた約5km古道石仏群茶屋跡,ボッカ宿跡などの関連遺跡史跡指定し保護図ろうとするものである
史跡名勝記念物のほかの用語一覧
史跡:  松平氏遺跡  松本城  松本塚古墳  松本街道  松江城  松江藩主松平家墓所  松花堂およびその跡



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