ふくすけとは? わかりやすく解説

ふく‐すけ【福助】

読み方:ふくすけ

頭が大きくてちょん髷(まげ)を結い、背は低く童顔で、上下(かみしも)をつけて正座している男の人形。幸福を招くという。叶福助(かのうふくすけ)。

1似て頭の特に大きい人。


ふくすけ 【福助】

日本で、幸福招来縁起人形。背が低く頭の大き男性人形で、ちょんまげ結い上下着て正坐する。福の神江戸中期から流行したもので、諸願叶うとして叶福助とも呼び水商売のほか一般商家でも祀った。福助は摂津国西成郡実在した百姓五衛の子佐太郎モデルだといい、彼は奇形的な小人だったが幸運な一生送ったという。

福助

読み方:ふくすけ

  1. (一)矮身巨額想像人物にて福分ありと信ぜらるるもの。(二)扇子をいふ。盗賊語。

分類 盗賊


福助

読み方:ふくすけ

  1. 団扇扇子ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・島根県
  2. 団扇。〔第七類 雑纂
  3. 団扇を云ふ。
  4. 「うちわ」のこと。

分類 島根県


福助

読み方:ふくすけ

  1. 一寸法師のことをいふ。
  2. 一寸法師のことをいふ。福助の絵によく似て居るから。
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福助人形

(ふくすけ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/26 06:01 UTC 版)

ショーウィンドウの福助人形

福助人形(ふくすけにんぎょう)は、幸福を招くとされる縁起人形。正座をした男性で、大きな頭とちょんまげが特徴。頭が大きな人の比喩にも用いられる。

概要・歴史

元々は、文化元年頃から江戸で流行した福の神の人形叶福助。願いを叶えるとして茶屋や遊女屋などで祀られた。

叶福助のモデルとなった人物も実在したと言われており、松浦清の『甲子夜話』にも登場する。当時の浮世絵にも叶福助の有掛絵が描かれ、そこには「ふ」のつく縁起物と共に「睦まじう夫婦仲よく見る品は不老富貴に叶う福助」と書かれている。

一説に、享和2年8月(1802年9月)に長寿で死去した摂津国西成郡安部里の佐太郎がモデルである。もともと身長2足らずの大頭の低身長者であったが、近所の笑いものになることを憂いて他行を志し、東海道を下る途中、小田原香具師にさそわれ、生活の途を得て、鎌倉雪ノ下見世物小屋に出たところ、評判が良く、江戸両国の見世物に出された。江戸でも大評判で、不具助をもじった福助の名前を佐太郎に命じたところ、名前が福々しくて縁起がよいと見物は盛況であった。見物人のなかに旗本某の子がいて、両親に遊び相手に福助をとせがんで、旗本某は金30で香具師から譲り受け、召し抱えた。それから旗本の家は幸運つづきであるのでおおいに寵愛され、旗本の世話で女中の「りさ」と結婚し、永井町で深草焼をはじめ、自分の容姿に模した像をこしらえ売りにだし、その人形が福助の死後に流行したという。

加藤元悦の『我衣』には、「(文化元年・1804年)春の頃より叶福助といふ人形を張抜にせし物大に流行して、一枚絵そのほか種々の物に准へて持運び、後には撫牛の如く蒲団を幾枚も重ね、これを祭れば福祐を増すとて、小き宮に入れて売るものあり」とある。

大田南畝の『一話一言』には、「享和三年(1803年)冬より、叶福助の人形流行」とある。

参考文献

関連項目




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