能生白山神社の海上信仰資料
名称: | 能生白山神社の海上信仰資料 |
ふりがな: | のうはくさんじんじゃのかいじょうしんこうしりょう |
種別: | 信仰に用いられるもの |
員数: | 97点 |
指定年月日: | 1987.03.03(昭和62.03.03) |
所有者: | 白山神社 |
所有者住所: | 新潟県西頚城郡能生町 |
管理団体名: | |
備考: | 船絵馬93点,船額4点 |
解説文: | 新潟県西部の日本海に面する港町能生町一帯の地は、江戸時代以来廻船業を営む者が多く、能生の古社白山神社は、古くからこの地域の海上信仰の尊崇を集めていた。 この海上信仰資料は、白山神社に奉納された船絵馬九三点、船額四点からなる。船絵馬のほとんどは、主として西廻り航路の「北前船」と呼ばれるベザイ造りの廻船の航海安全を祈願して奉納されたもので、宝暦二(一七五二)年以降明治十六(一八八三)年に至る年代の絵馬が数量的にまとまって保存されている。特に、江戸中期の西廻り航路の発達期にあたる宝暦年間(一七五一~一七六四)から寛政年間(一七八九~一八〇一)にわたる船絵馬が含まれていることは、その残存例が稀であるだけに貴重で、我が国の海上交通史研究のうえからも注目される資料である。 なお、明和三(一七七六)年に能生の岡崎源左衛門が奉納した船絵馬は、北前船発達以前に日本海海運の主力であった「はがせ船」にあたるものとされている。その描写は、細密で船の形状はもちろんのこと、人物までが生き生きと描かれており、『和漢船用集』(金沢兼光著宝暦十一(一七六一)年刊行)や記録に現われながら、その実態が不明であった北陸海岸に発達したこの古い形式の船(航行に帆と櫓櫂を併用、平底で船体オモキ造りの丈夫な構造、帆桁と帆の間を大きくあける)の状況をよく記しており、造船史上も貴重な資料である。 これらの船絵馬は、江戸時代以降、明治に至る我が国海上交通の安全を祈願する信仰習俗から重要である。 |
信仰に用いられるもの: | 立山信仰用具 置賜の登拝習俗用具及び行屋 美保神社奉納鳴物 能生白山神社の海上信仰資料 荒川神社奉納模型和船および船絵馬 蓋井島「山ノ神」の森 諸手船 |
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