ながれ星とは? わかりやすく解説

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ながれ星

作者清野敦史

収載図書君と一緒にいられれば
出版社近代文芸社
刊行年月1995.7


ながれ星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/17 10:05 UTC 版)

流れ星
日本童謡
リリース 1924年(大正13年)7月[1][2]
規格 雑誌(『婦女界』)[1][2]
録音 1930年(昭和5年)頃
東八重子(蝶印レコード/尼崎市特許レコード製作所)[3]
ジャンル 童謡
作詞者 1番:管野都世子(本名:管野とも→佐々木とも)[4]
2・3番:佐々木仁[3]
作曲者 中山晋平[1][2][5]
カバー
堀ちえみ、タンポポ児童合唱団、大石昌美[注 1]
ミュージックビデオ
【流れ星】童謡 くらいみそらの ながれぼし~ピアノ弾き語り - YouTube(山野さと子公式チャンネル)

「流れ星」(「ながれ星」)(ながれぼし)は、日本童謡1924年大正13年)に雑誌婦女界』7月号で発表された[1][2]作曲中山晋平[1][2][5]作詞者は発表誌に示されず60年以上不詳であったが、1987年昭和62年)に管野都世子と判明した[4]

昭和初期の教科書に載り、一時期は全国的に歌われた。戦後は半ば忘れられていたが、1987年(昭和62年)にNHKドラマばら色の人生」で使われたことにより再注目され、作詞者解明に至った[4]

なお、作詞の管野都世子は1949年[4]、作曲の中山晋平が1952年没なので著作権の保護期間が満了し、1番の歌詞および楽曲パブリックドメインとなっている[注 1]。ただし、管野都世子の息子、佐々木仁が後年補作した2番、3番の歌詞[1][3]については著作権の保護期間中である。

作詞者判明までの経緯

童謡「流れ星」は、1924年(大正13年)に雑誌『婦女界』7月号で、タイトル「ながれ星」、「婦女界当選童謡・中山晋平曲」として発表された[1][2]。その後、1928年(昭和3年)12月発行の『新撰小学唱歌曲集』(京文社)[5]など、昭和初期の小学校教科書に掲載され、ロマンあふれる唱歌として全国的に歌われた[4]

作詞者は発表誌で示されなかった[1][2]。昭和5年頃に東八重子の歌唱で録音され、蝶印レコードのレーベルで発売されたレコード[3]や、一部の教科書では野口雨情とされたが、後に間違いであったことが判明した[2]1980年(昭和55年)に中山晋平の養子である中山卯郎がまとめた『中山晋平作曲目録』では作詞者不詳とされた[5]

1984年(昭和59年)9月、毎日新聞「若い日の私」欄で神奈川県知事長洲一二が「流れ星」の作者について情報提供を呼びかけたところ、2週間で100件近い反響があったものの作詞者解明には至らなかった[2]

1987年(昭和62年)4~7月に放映されたNHK総合水曜ドラマばら色の人生」の中で、鷲尾いさ子演じる主人公さちこが毎回「流れ星」を歌った。これが話題となり、作詞者の家族が名乗り出て、65年ぶりに作詞者が明らかになった。この経緯は同年7月12日『朝日新聞』日曜版、朝刊社会面で詳しく報じられた[4]

作詞者は宮城県仙台市出身の管野都世子(本名は管野とも。結婚後は姓が変わり佐々木とも)。少女時代から詩作が趣味で、結婚後も家事の傍ら創作を続け、3人の子を育て上げて1949年(昭和24年)に53歳で病没した。「流れ星」は独身であった24歳頃の作品で、1922年(大正11年)に雑誌『婦女界』4月号で西条八十選の懸賞童謡として1席を獲得したものであった[4]

なお、多くの文献で「管野」を「菅野」としているのは親族によれば誤記である[1]

歌詞

作詞者である管野都世子が独身であった24歳頃の作品で、上述のとおり、雑誌『婦女界』で西条八十選の新童謡の1席を獲得した。その際、「はろばろとした空想があって面白い。暗い中に微光のあるところが、露西亜(ろしあ)の童話でも読んでいるような気がする」と評された[4]

1番
くらいみ空の 流れ星
どこへ何しに 行(ゆ)くのでしょ
林のはての 野のはての
誰も知らない湖に
のどのかわいた お星さま
お水をのみにまいります

楽曲

作曲は中山晋平[1][2][5]ト長調、4分の4拍子で、テンポは「早めに」=92[1][3]日本人が親しみやすいヨナ抜き音階で書かれている。

楽譜


\relative c' {
    \set Staff.midiInstrument = #"reed organ"
	\tempo 4 = 92 \key g \major \time 4/4 d2 g4 g d4. e8 d4 b4 d4 g8 a b4 a8 g a2. r4 d2 b4 a8 g e4 e8 g b4 a g4. a8 g4 e d2. r4 d4. d8 g4 g d d8 e d4 r4 e4 d8 b d4 e8 g a2. r4 d2 b4 a8 g e4 e8 g b4 b a4. a8 g4 e d2. r4 g2 d4 d e4. e8 d4 d b b8 d e4 e8 g a2. r4 g4. a8 b4 e d b8 a g2 e4. e8 d4 a' g2. r4 \bar "|." 
}
\addlyrics {く ら い み そ ら の な が ー れ ぼ ー し ど こ へ ー な に ー し に ゆ く の で しょ は や し の は て ー の の の ー は て ー の だ れ も ー し ら ー な い み ず う み に の ど の か わ い た お ほ ー し さ ー ま お み ず を の み ー に ま い り ま す}

利用

所収

書籍
  • 『美しい情感を盛るうたとおどり集』渡辺商店出版部、1925/11
  • 『新撰小学唱歌曲集』京文社、1928/12
  • 『新らしく選びたる小学唱歌300曲集』京文社、1933/11
  • 『みどり愛唱歌集 明日へのこす心の歌』第2集 塚田佳男・酒井沃子監修、緑・芸術祭企画運営委員会/横浜市緑区役所、1993/05
  • 『日本叙情歌全集3』長田暁二ドレミ楽譜出版社、1998/12

CD
配信
  • キングレコード『保育まるごと夏ミュージック~梅雨/歯と口の健康週間/時計の日/七夕/音頭』タンポポ児童合唱団、2023/07

脚注

注釈

  1. ^ a b c JASRACの作品データベース検索サービス J-WID[6]で確認できる。作品タイトル「流れ星」、作品コード:059-9423-3、063-4494-1。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 池田 2013.
  2. ^ a b c d e f g h i j 毎日新聞社 編 1987, p. 251-253.
  3. ^ a b c d e f 長田 編 1998, p. 126-127.
  4. ^ a b c d e f g h i 朝日新聞記事 1987.
  5. ^ a b c d e 中山 編著 1980, p. 138.
  6. ^ 検索画面”. J-WID. 日本音楽著作権協会. 2025年5月13日閲覧。

参考資料

関連項目



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