たたりめ堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 10:09 UTC 版)
「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の記事における「たたりめ堂」の解説
悪意の宿る駄菓子を売る銭天堂のライバル店舗。客は同じく悩みを抱える者たちである。代金を支払う必要は無いが、駄菓子を食べた者は紅子の助けが無い限り必ず破滅する上、あとでよどみに代償を支払うこととなる。 よどみ 声 - 榊原良子 第3巻収録(テレビアニメ版第11話)の『獏ばくもなか』〜第11巻に登場。紅子のライバルで、悪意の入った駄菓子を売る「たたりめ堂」を経営する。見た目は真っ赤な彼岸花が描かれた着物を着た7歳ほどの少女だが、しわがれた声で喋る。客から悪意を吸い取りエネルギーにしている。 第5巻では同じく銭天堂に恨みを持つ江代と結託する。銭天堂のカプセルトイ商品を町中にばらまいた他、彼には自動販売機から盗み出したジュースを売りさばくよう指示した。しかし、彼は逮捕された上に自販機やカプセルだけでなく金色の招き猫も盗んだため、自身もとうとう常闇横丁警察に逮捕されてしまった。 紅子を憎むようになったきっかけは約30年前、学生時代の三河を客として狙ったが、迷子と間違われた挙げ句銭天堂の駄菓子を食べていたために断られたので、恥をかかされたと思い込んだこと。 収監後、「悪鬼の型抜き」を後で渡すことを条件に怪堂をけしかけ、銭天堂に勝負を挑む。そして得た小銭から黒い招き猫を生み出し、本気で銭天堂を潰すことを目論む。しかし、自ら悪意エキスをかけた「ヒヤヒヤキャンティ」を食べたことで凍り付いた。そのため、紅子の気が向くまで冷凍室に閉じ込められることになったが、住み込んでいた健太が誤って冷凍室の扉を開けっぱなしにしたことにより解凍し、脱走する。 その後は、銭天堂の菓子を買った人に手当たり次第自分の菓子を売り付け、一旦生まれた金色の招き猫を不幸虫に変えることに全力を注ぐ。しかし、自らが売った「引き裂きイカ」が紅子の手に渡り、紅子がそれを使って自分とよどみの縁を切ったため、よどみは二度と銭天堂や紅子に関われなくなる。 不幸虫(ふこうむし) 金色の招き猫とは対照的に、銭天堂の駄菓子が客に不幸をもたらしたり客が後悔したりすると生まれる。紅子は「紅子の負けでござんす」と言いながら瓶から逃がしているが、よどみはこの虫を虫籠に集め、邪悪な駄菓子の材料としている。 黒い招き猫 声 - 佐々木義人 初登場は『因縁のはじまり』(テレビアニメ版第45話)。銭天堂との勝負で得た小銭を元によどみが生み出した。小銭から生まれる点は金色の招き猫と同じだが、こちらは凶悪な表情をしている。 「ほしいイモ」や「泣かんパイ」に「悪意エキス」を混ぜてたたりめ堂のふしぎ駄菓子と同質のものに改変したり、「おっかさん仮面」の注意書きの部分を引っ掻いて判読不可能にしたりするといった悪事を働いていたが、『マスク・メロンパン』(TV版第49話)で紅子とこがねに捕まってしまった。
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