しょけん

実用日本語表現辞典

所見

読み方：しょけん

所見とは、所見の意味

所見とは、見た結果という意味のことである。英語では findings、opinion などと表記される。所見は、あるものを見て考え、出した結果となるため、医療現場や教育現場などで用いられることが多い。例えば、カルテから医師の所見をうかがう、生徒の普段の様子を見て教師の所見を通知表の欄に記入するなどである。

所見は、「所感」と似ているが、所見はあるものを一瞥して結果を下す、意見を述べることだが、所感は心で思ったこと、感じたことという意味を持つ。したがって、所見は表面的なものから得る情報を元に判断をすること、所感は個人的な見解や感想を述べること、となるため意味は異なる。

所見の類語

類語には考察や感想などがあり、考察は一見して判断する所見と違って詳しく調べて深く考えた結果となるため、時間を要して判断をする時などに使用される。また、感想は所見よりも大雑把に見た上で感じたこと、意見という意味を持つため、個人の率直な思いを求められる場合などで使われる。

ビジネスシーンでは退職する部下の退職届けの所見欄に、上司が記入するというケースがある。「責任感が強く真面目な性格ですが、頑固な面があり、度々同僚と衝突していました。何度か相談にも乗り、アドバイスもしましたが退職の意向は覆らないようです」などが書き方の例えとして挙げられる。

（2020年8月18日更新）

初見

読み方：しょけん

はじめて目にすること、初対面であること、といった意味の語。

スラング・若者言葉としては、掲示板などでよく挙げられるコピペや画像を初めて見た状況、あるいは、動画共有サービスなどで特定の投稿者の投稿を初めて見た状況などを指して用いられることが多い。

（2015年12月5日更新）

デジタル大辞泉

しょ‐けん【初見】

読み方：しょけん

１ 初めて見ること。また、初めて会うこと。初対面。「—の客」

２ その楽譜を初めて見て、ただちに歌い、または演奏すること。「—でピアノを弾く」

しょ‐けん【所見】

読み方：しょけん

１ 見た事柄。見た結果の判断や意見。「医師の—によれば」

２ ある事についての意見、考え。「—を述べる」

しょ‐けん【書見】

読み方：しょけん

［名］(スル)書物を読むこと。読書。「—台」

「とんと先刻から—していたような面相(かおつき)をして」〈二葉亭・浮雲〉

しょ‐けん【諸賢】

読み方：しょけん

１ 多くの賢人。

２ 多くの人々に対して敬意を込めて呼ぶ語。代名詞的にも用いる。みなさん。「—のご健康を祈る」

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

しょけん

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 13:54 UTC 版)

同音異義語

しょけん

• 【初見】：初めて見ること。 初めて会うこと。
• 【所見】：見たところ。観察の結果。意見。