これまでに裁判官訴追委員会から罷免の訴追がされた事件
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「裁判官弾劾裁判所」の記事における「これまでに裁判官訴追委員会から罷免の訴追がされた事件」の解説
これまでに罷免の訴追がされた事件訴追日裁判日(開廷数)氏名当時の役職主な訴追事由裁判資格回復日1948年7月1日(昭和23年) 1948年11月27日(昭和23年)(10回) 天野儁一 静岡地裁浜松支部判事 1948年11月27日、闇物資の魚粕やスルメなどの買い付けのため無断欠勤して前任地の秋田市へ赴き、警察に摘発されると事件の揉み消しを図った。 不罷免 1948年12月9日(昭和23年) 1950年2月3日(昭和25年)(10回) 寺迫道隆 大月簡裁判事 1950年2月3日、知人が闇物資の売買で逮捕・留置されると、家宅捜索される恐れがあるから闇物資の繊維製品を隠すようにと同人に指示した。 不罷免 1955年8月30日(昭和30年) 1956年4月6日(昭和31年)(13回) 高井住男 帯広簡裁判事 1956年4月6日、逮捕・差し押さえなどの各種の令状にあらかじめ署名捺印した白紙令状を作成し、裁判所職員に渡しておいた。 罷免 1957年7月15日(昭和32年) 1957年9月30日(昭和32年)(5回) 寺迫道隆 厚木簡裁判事 1957年9月30日、裁判の現地調停、当事者である申立人から800円相当の饗応を受け、その後、揉み消しを図った。 罷免※ 1963年2月8日(昭和38年) 1977年2月2日(昭和52年) 1977年3月23日(昭和52年)(6回) 鬼頭史郎 京都地裁判事補兼京都簡裁判事 首相への偽電話録音テープを新聞記者に聞かせた 罷免※ 1985年5月9日(昭和60年) 1981年5月27日(昭和56年) 1981年11月6日(昭和56年)(6回) 谷合克行 東京地裁判事補兼東京簡裁判事 担当事件の弁護士からゴルフセット一式と背広三つ揃い2着(時価18万円)を収賄した 罷免※ 1986年12月25日(昭和61年) 2001年8月9日(平成13年) 2001年11月28日(平成13年)(3回) 村木保裕 東京地裁判事(東京高裁判事職務代行) 少女3人児童買春 罷免 2008年9月9日(平成20年) 2008年12月24日(平成20年)(2回) 下山芳晴 宇都宮地裁判事兼宇都宮簡裁判事 女性職員にストーカー行為 罷免※ 2016年5月17日(平成28年) 2012年11月13日(平成24年) 2013年4月10日(平成25年)(2回) 華井俊樹 大阪地裁判事補 電車内で女性のスカートの中を盗撮したとして、大阪府迷惑防止条例違反で略式起訴され、有罪判決を受けた。 罷免 2021年6月16日(令和3年) 岡口基一 仙台高裁判事 SNS上での裁判当事者に対する不適切な発言の繰り返し(最高裁判所が訴追請求していないのに裁判官訴追委員会が訴追を決定したはじめての例) ※ 後に資格回復の裁判によって法曹資格を回復
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