こいぬ座
名称:こいぬ座(小犬座)
学名:Canis Minor
小分類:北半球
構成する主な星雲、星団、恒星:プロキオン(アルファ星)
神話の主な登場人物:オリオン
日本で観測できる時期:10月〜5月の約8ヵ月間
見ごろの季節:冬(3月中旬に20時正中)
こいぬ座はおおいぬ座の左上にあり、ともにオリオンの猟犬と考えられた星座で、華やかな冬の南天に彩りを添える星座です。シリウスの弟のような青白い一等星プロキオンと3等星一つを結んだだけの星座ですが、紀元前1200年頃にはすでに「海の犬座」として知られていました。主星プロキオンはシリウスと似ており、双方ともに伴星を持っています。
1.見つけ方のポイント
オリオン座のベテルギウスから北東へ目線を伸ばすと一等星プロキオンを簡単に見つけることができます。オリオン座の三つ星ベルトに沿って下方にあるシリウスの3つの一等星を結ぶと正三角形になるため、これを「冬の大三角」と呼びます。
2.神話の内容について
紀元前1200年頃にはすでに、「海の犬座」という名前で知られていました。紀元前300年頃のエジプトあたりでは、現在のおおいぬ座を「犬座」と呼ぶようになったため、犬座の前に昇る一等星プロキオンは「犬の前」という名前で呼ばれるようになりました。ギリシャ神話では、猟師オリオンの猟犬の一匹で、うさぎを追っている姿だと言われます。
3.同じ時期に見える星座について
こいぬ座とともに「冬の大三角」をつくるオリオン座、おおいぬ座を中心に、冬の大三角の中には、目立ちませんがいっかくじゅう座があります。また、こいぬ座の上方にはふたご座、東にかに座、下方にうみへび座などを見ることができます。
※参考文献:誠文堂新光社「星座クラブ」(著者・沼澤茂美)、日本放送出版協会「NHK銀河宇宙オデッセイ・大星夜ウオッチング」(監修・古在由秀、NHK取材班編)、ナツメ社「星空ガイド」(著者・沼澤茂美、脇屋奈々代)、教育社「NEWTONコレクションNASA宇宙開発のパイオニアスペースシャトル/歴史と未来」(監修・竹内均)
固有名詞の分類
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