亨受
読み方:きょうじゅ
享受(きょうじゅ)とは、有形無形のものを手に入れたり、それに接したりして、何らかの価値を得ることをいう言葉である。サ変他動詞化して「享受する」の形になる。主に文章で用いられる、やや硬い漢語である。
「享」も「受」もともに「うける」意である。
用例:「情報の享受の機会」「利益を享受する」「安定した生活を享受する」「詩を享受する」
「享受」と似た意味の言葉に「甘受」がある。「甘受」は、もともとは物事を喜んで受け入れることをいったが、現在はもっぱらやむを得ずしぶしぶ受け入れる意で用いられ、「享受」とは意味が重ならない。
また、芸術に触れるという意味において、「享受」は「鑑賞」と置き換えうる。「鑑賞」は作品のよさを個別に味わうことを強く含意する一方、「享受」は芸術作品の総体を楽しむというニュアンスがある(「CDで音楽を鑑賞する/CDで音楽を享受する」)。
「享受」と対義関係にある漢語には、与える意で「提供」「供与」「授与」などが、不本意なものを受け入れる意で「忍受」などがある。
「利益享受者」は、利益を得る人。受益者。
「享受」の同音異義語に「教授」があり、しばしば誤記される。 「教授」は教えることである。
(執筆:稲川智樹)
享受(きょうじゅ)とは、有形無形のものを手に入れたり、それに接したりして、何らかの価値を得ることをいう言葉である。サ変他動詞化して「享受する」の形になる。主に文章で用いられる、やや硬い漢語である。
「享」も「受」もともに「うける」意である。
用例:「情報の享受の機会」「利益を享受する」「安定した生活を享受する」「詩を享受する」
「享受」と似た意味の言葉に「甘受」がある。「甘受」は、もともとは物事を喜んで受け入れることをいったが、現在はもっぱらやむを得ずしぶしぶ受け入れる意で用いられ、「享受」とは意味が重ならない。
また、芸術に触れるという意味において、「享受」は「鑑賞」と置き換えうる。「鑑賞」は作品のよさを個別に味わうことを強く含意する一方、「享受」は芸術作品の総体を楽しむというニュアンスがある(「CDで音楽を鑑賞する/CDで音楽を享受する」)。
「享受」と対義関係にある漢語には、与える意で「提供」「供与」「授与」などが、不本意なものを受け入れる意で「忍受」などがある。
「利益享受者」は、利益を得る人。受益者。
「享受」の同音異義語に「教授」があり、しばしば誤記される。 「教授」は教えることである。
(執筆:稲川智樹)
享受
きょう‐じゅ〔キヤウ‐〕【享受】
きょう‐じゅ〔ケウ‐〕【教授】
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