かなまら祭とは? わかりやすく解説

かなまら祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 16:11 UTC 版)

金山神社 (川崎市)」の記事における「かなまら祭」の解説

かなまら祭(かなまら祭り)は、伝統的な祭りではなく近年観光用作られ祭りである。 江戸時代川崎宿飯盛女娼婦)達が性病除け商売繁盛願掛け行った地べた祭」に端を発する金山神社明治以降寂れてしまっていたが、昭和40年代くらいから性信仰が残る神社という認識にわかに外国民俗学者たちから注目されるうになる。これを受け1977年昭和52年)に、大学獣医学学んでいたという2代前の宮司中心に新たに金山神社信者組織として「かなまら講」が結成された。それまで祭事氏子たちによって細々行われ午前中で終わるようなものであったが、この年からかなまら講が参加して「かなまら祭」が催され、その一部として江戸時代の「地べた祭」も再現されるようになった以降男根神輿仮装行列大根削りなどオリジナルアイデアによる新し祭事取り入れつつ年々祭は盛大に開催されるようになった当初好事家の祭か外国人観光者の穴場観光スポットとして知られる程度であったが、偶然訪れたカナダ人翻訳家によって、祭り広く海外紹介され昭和60年代頃からエイズ除けを祭に結びつけたのが話題となり、多数観光客訪れようになった。現在祭商売繁盛子孫繁栄子授け)・安産縁結び夫婦和合などを願い毎年4月第1日曜日行われている。2016年平成28年)は3万人余り来場し、そのうち6割は外国人だった。京急川崎駅から電車乗り継がずに、徒歩で3キロメートルどの道のりを歩いてくる外国人少なくないという。 神輿行列は、「金棒 - 若宮祭祀舞 - 道中奉行 - 川崎古式消防記念会 - 大麻 - 塩撒き - 猿田彦天狗) - 神官 - 御神酒振る舞い酒) - 総代 - 来賓 - 参加者 - かなまら講 - かなまら舟神輿 - エリザベス神輿 - かなまら大神輿」の順となる。行列中の一般参加者仮装しており、和服来て帯刀した観光客も多い。神輿以外にも、神社境内には多数男根女陰った物事見られる大根削って作る男根形・女陰形は祭事一環として神前供えられるまた、男根女陰の形をした餅や飴細工などが売られている。2015年平成27年)からは、神社周辺飲食店など神社コラボレーションし、祭にちなん特製料理などを販売するようになった。さらに2016年平成28年)からは、従来境内出していた飴などの出店を、大師公園のスプリングフェスタ内に移設し、面掛行列大師公園まで足を延ばしたことにより、境内混雑幾分緩和された。

※この「かなまら祭」の解説は、「金山神社 (川崎市)」の解説の一部です。
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