日本における神事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 20:00 UTC 版)
日本の一部の神社では主に五穀豊穣・子宝の神として、陰茎(ペニス)を御神体としているところがある。また、陰茎を模った神輿などが繰り出される祭事も各地に存在していて、路傍でも道祖神が拝まれる。特に有名なのが、愛知県小牧市にある田縣神社(たがたじんじゃ)で、毎年3月15日に行われる「豊年祭」では木でできた巨大な陰茎「大男茎型(おおおわせがた)」を神輿に乗せて練り歩き、当日は外国人も含め多くの観客が訪れる。 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取の「どんつく神社」には、木製の巨大な陰茎を載せた神輿が鎮座している。この神社の名前自体が、陰茎で「どん」と「突く(つく)」ということに由来するものである。毎年6月第1火 - 水曜日の2日間にかけて「どんつく祭」が開催され、前述の神輿が温泉街を練り歩く。 神奈川県川崎市の金山神社では、毎年4月の第1日曜日に「かなまら祭」が開催されている。飯盛女たちが商売繁盛や性病避けの願掛けを行った江戸時代の「地べた祭」が元であるが、この祭自体は明治時代に入ってから寂れてしまったものの、1970年代になって「かなまら祭」として再興されたものである。陰茎を模った3つの神輿が巡行し、毎年数多くの観光客が訪れている。 福岡県田川郡添田町の深倉峡には奇岩「男魂岩」があり、対岸の「女岩」との間がしめ縄で結ばれている。11月には「男魂祭」が開かれる。 他に男根信仰で有名な神社には、栃木県日光市と群馬県利根郡片品村の境にある金精神社、和歌山県西牟婁郡白浜町の歓喜神社、山口県長門市俵山の麻羅観音などがある。
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