おおみやおどりとは? わかりやすく解説

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大宮踊

名称: 大宮踊
ふりがな おおみやおどり
種別1: 民俗芸能
保護団体名: 大宮踊保存会
指定年月日 1997.12.15(平成9.12.15)
都道府県(列記): 岡山県
市区町村(列記): 真庭郡八束村川上村
代表都道府県 岡山県
備考
解説文:  これは、岡山県県北蒜山ひるぜん高原山麓の々(この一帯山中【さんちゆう】ともいう)で踊られてきた盆踊である。八月の盆の期間、日を替えて各所神社・寺辻堂などにてそれぞれの地の老若男女によって踊られている。大宮様呼称される八束村福田神社での踊りが最も盛大なので、この盆踊を大宮踊と呼んでいる。鳥取県大山だいせんの裏側にあたる盆地状の地形の当盆踊伝承地域は、近年まで陸の孤島などといわれて交通の便がよくなく、それだけ民俗古風をよく伝え残してきたところである。
 大宮踊が今日踊られている主な場所期日は、神宿堂【じんじゆくどう】・道目木堂【どうめきどう】(八月十三日)、川上小学校校庭・吉堂(同十四日)、福田神社(同十五日と十七日)、高福寺(同十六日)、長田神社(同十九日)などである。これら踊り場多く板張り床のある屋内で、中央上方長四角形の大灯籠(その下方に、和紙さまざまな絵を切り抜いたシリゲ称するものが垂らされている)を吊るし、その下に踊り子が輪を作り、輪の中に音頭取り数名太鼓叩き(縄をより合わせたバチ太鼓ドロンドロンと打つ)が位置する踊り手は、音頭(歌)のゆるやかなテンポ合わせて下駄で床を踏みつつ悠長に踊るが、その振りは、腰を中心に、肩・首・手首目つき等々全身動き細やかに心を配りながらの大変美しい型となっている。言い伝えによれば上方役者大山詣【まいり】の途次立ち寄り教えた振り一部取り入れられといわれる音頭種類には、「あおい」「しっし」の二曲があり、踊りの手には、「あおい」「しっし」「まねき」の三種がある(なお、「まねき」の踊り音頭には「あおい」を使う)。踊り終わり近づくと、テンコ呼ばれる仮装した数名編み笠を手にした者、茣蓙【ござ】を背負い念仏鉦を手にした者、二つ折ったキュウリを手にした者、ドジョウすくい所作をする者、擂粉木すりこぎ】を手にした者、妊婦姿で擂鉢すりばち】を手にした者)が登場し観客の目を奪う。ことに擂粉木持ち擂鉢持ちとの男女和合模した所作人びと目を引き、こういった子孫繁栄願って気風踊り全体背景秘められている。たとえば、音頭「あおい」に「しのぶには ウワハン どてらぬこがよかろ ウワハンヨウ 下葉夜を明かす」といったような男女間の交情暗示する歌詞が多い。かつてこの踊りときには歌垣うたがき】風のこと(自由恋愛の風)が盛んだったとのことである。
 このように大宮踊は、盆踊今日の姿に至るまでの変遷過程を示す重要な要素をよくとどめており、また地域的特色大い顕著である。

大宮踊

名称: 大宮踊
ふりがな おおみやおどり
種別1: 民俗芸能
保護団体名: 大宮踊保存会
選択年月日 1971.11.11(昭和46.11.11)
都道府県(列記): 岡山県
市区町村(列記): 真庭郡
代表都道府県 岡山県
備考 所在地同一都道府県内のもの(このデータ種別1から移行しています)
解説文:  これは、岡山県県北蒜山ひるぜん高原山麓の々(この一帯山中【さんちゆう】ともいう)で踊られてきた盆踊である。八月の盆の期間、日を替えて各所神社・寺辻堂などにてそれぞれの地の老若男女によって踊られている。大宮様呼称される八束村福田神社での踊りが最も盛大なので、この盆踊を大宮踊と呼んでいる。鳥取県大山だいせんの裏側にあたる盆地状の地形の当盆踊伝承地域は、近年まで陸の孤島などといわれて交通の便がよくなく、それだけ民俗古風をよく伝え残してきたところである。
 大宮踊が今日踊られている主な場所期日は、神宿堂【じんじゆくどう】・道目木堂【どうめきどう】(八月十三日)、川上小学校校庭・吉堂(同十四日)、福田神社(同十五日と十七日)、高福寺(同十六日)、長田神社(同十九日)などである。これら踊り場多く板張り床のある屋内で、中央上方長四角形の大灯籠(その下方に、和紙さまざまな絵を切り抜いたシリゲ称するものが垂らされている)を吊るし、その下に踊り子が輪を作り、輪の中に音頭取り数名太鼓叩き(縄をより合わせたバチ太鼓ドロンドロンと打つ)が位置する踊り手は、音頭(歌)のゆるやかなテンポ合わせて下駄で床を踏みつつ悠長に踊るが、その振りは、腰を中心に、肩・首・手首目つき等々全身動き細やかに心を配りながらの大変美しい型となっている。言い伝えによれば上方役者大山詣【まいり】の途次立ち寄り教えた振り一部取り入れられといわれる音頭種類には、「あおい」「しっし」の二曲があり、踊りの手には、「あおい」「しっし」「まねき」の三種がある(なお、「まねき」の踊り音頭には「あおい」を使う)。踊り終わり近づくと、テンコ呼ばれる仮装した数名編み笠を手にした者、茣蓙【ござ】を背負い念仏鉦を手にした者、二つ折ったキュウリを手にした者、ドジョウすくい所作をする者、擂粉木すりこぎ】を手にした者、妊婦姿で擂鉢すりばち】を手にした者)が登場し観客の目を奪う。ことに擂粉木持ち擂鉢持ちとの男女和合模した所作人びと目を引き、こういった子孫繁栄願って気風踊り全体背景秘められている。たとえば、音頭「あおい」に「しのぶには ウワハン どてらぬこがよかろ ウワハンヨウ 下葉夜を明かす」といったような男女間の交情暗示する歌詞が多い。かつてこの踊りときには歌垣うたがき】風のこと(自由恋愛の風)が盛んだったとのことである。
 このように大宮踊は、盆踊今日の姿に至るまでの変遷過程を示す重要な要素をよくとどめており、また地域的特色大い顕著である。



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