『鮨 さわらび』
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「おすもじっ!◆司の一貫◆」の記事における「『鮨 さわらび』」の解説
矢澤 司(やざわ つかさ) 本作の主人公。『さわらび』に勤める鮨職人の少女。鮨職人だった祖父の影響で自身も職人になったが、男社会の寿司屋で先輩からレイプされかける、という過去のトラウマが原因で女性としてツケ場(鮨屋のカウンター)に立つことができなくなり、日頃から胸にさらしを巻いて男装し男性として振舞っている。初期は男装時に外はね、素の女性時には内はねの髪型だったが、後期には男装時にも内はねのままになった。 どんな客の要望にも応え、その人が求める最高の一貫を提供する他、かなりのお人好しでもある。普段から男を装っているが、その感性は年頃の少女そのものであり、ゆるキャラグッズを好んで収集している。また、下ネタには免疫がない。 大志万 寿(おおしま ひさし) もう一人の主人公。当初は「山田 寿」と姓を偽り女の家を渡り歩くヒモ生活を送っていたが、振られて宿なしになったことをきっかけに『さわらび』の住み込みのアルバイトとなり、そこで見た司の腕前に惚れ込み強引に弟子入りした。 司のことを「大将」と呼び慕っているが、彼女が女であることには気づかず、彼女の前で度々下ネタを口にしたり、エロ本を一緒に見ようとしている。しかし時々、司を“女性に見間違え”ては動揺している。 実家は料亭『大志万』だが、料理人としての才能を期待されていた妹・彩香と違って父・勲からは冷遇されており、その生活が嫌になり家を出た。実家ではろくに料理をさせてもらえなかったため、『さわらび』入店時点では素人同然だったが、味覚が優れており、奇抜なアイディアで司の鮨創作にヒントを与えることがある。そのため鉄斎からは「経験を積めば将来、司を脅かすほどのライバルになる」と高く評されている。 妹思いの良き兄だが、実家にいた頃から彩香の過剰な好意には気づいており、家を出たのは彼女の精神的自立を促す意味もあった。 本松 大典(もとまつ だいすけ) 『さわらび』の親方を務める強面の男。司の祖父の弟子であり、東京にいた司を京都に呼び寄せ雇っている。ぶっきらぼうな性格だが、司のよき理解者で、司が女性であることや彼女のトラウマの原因も知っている。ある時ぎっくり腰で入院することになり、これが寿の『さわらび』入店のきっかけとなった。退院後も、自分の影を追う司の自立を促すためにツケ場を任せている。エリカに惚れている。 寿に対してはふざけると鉄拳制裁するなど厳しく当たっているが、同時に良き理解者でもある。 鷹橋 鶏(たかはし けい) 「割烹鷹橋」の後継者である長身長髪のワイルドな青年。食材の目利きに秀でている。 かつては荒れていたが、現在は更生し立派な料理人になっている。普段は長髪を下ろしているが、ツケ場に立つときは髪を後ろでくくっている。 彩香へのリベンジのための修行で「鷹橋」を訪れた司を一目で女と見抜き、彼女に好意を抱くようになる。修行終了後は司を支えることに加え、祖父が『大志万』を辞めた理由を知るために『さわらび』を手伝っている。
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