『教皇インノケンティウス10世』とは? わかりやすく解説

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『教皇インノケンティウス10世』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 00:31 UTC 版)

ディエゴ・ベラスケス」の記事における「『教皇インノケンティウス10世』」の解説

1649年ベラスケス2度目イタリア旅行に出かけ、ローマ2年ほど滞在している。この間描かれ教皇インノケンティウス10世肖像は、カトリック最高位にある聖職者肖像というよりは、神経質狡猾そうな一人老人肖像のように見える。国王教皇から道化師まで、どのようなモデルをも冷徹に見つめ、人物の内面まで表現する筆力ベラスケス特長である。 椅子に座るモデルの膝から上の部分が、画面中心に大きく描かれている。モデル背後緞帳により完全に閉ざされている。これにより画面のほとんどはこの緞帳教皇が身に着け服飾、すなわちなんらかの繊維製品により占められている。それ以外部分には椅子木製あるいは金属の部分と、衣装から覗くモデルの顔と手が描かれている。人物像周囲余白ほとんどない。特にラファエロ描いた教皇レオ10世肖像見られたような侍者など他の人物の姿や小道具描かれていないわずかに持物として左手紙片確認できる。この構図により鑑賞者の視線は、画面大部分占め布地色彩質感、あるいは頭部再現描写観察へといざなわれる色彩に関してはまず、緞帳帽子上着椅子カバー見られる赤が支配的である。その次に広い面積占めるのが白で、シャツ下衣認められる。赤と白が画面のほとんどを占める中で、顔と手の肌色椅子金属部分の金がアクセントとなっている。 後にフランシス・ベーコンがこの肖像画モチーフにした一連の作品制作したことでも知られている。

※この「『教皇インノケンティウス10世』」の解説は、「ディエゴ・ベラスケス」の解説の一部です。
「『教皇インノケンティウス10世』」を含む「ディエゴ・ベラスケス」の記事については、「ディエゴ・ベラスケス」の概要を参照ください。

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